高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

誰でもわかる!飲食店の始め方。物件探し編。

堀江のお店moutonで働きながら、僕は自分のお店のために店舗物件リサーチもけっこう進めていました。

だってそのときは見つかったらすぐにでも開業しようと思っていましたからね。

ほんとただの素人が何言うてんねんって思いますよね。笑

 

ただ今になって思うのはmoutonでの2年間があったことはほんとにありがたかった。経験値、ノウハウ、飲食人としてのあり方など多くを勉強させてもらいましたから。

 

とはいえまぁmoutonで働きながらだとなかなか本腰入れては探せなかったのでネットでちょくちょくみてたまに不動産屋行って話聞いたりもしてたんですがけっこうダークな対応されたりなんかもしました。

 

僕:『飲食店やりたいんですけどなんかいい物件あります~』みたいな感じで聞く

 

店員:『お兄さんが借りるんですか?』『保証人とかも要りますが大丈夫ですか。』とかいう反応。

 

それでもめげずに

 

僕:『この辺で家賃はこれくらいで』なんて聞いても超ネガティブな対応。

 

店員『今はありませんね~』

 

とか普通に言うてくるんですよね。5つくらいエリア言うてるのにない!なんていう反応あります?なくても探します!みたいな反応できると思うんですけどね。笑

まぁ確かに、26歳で家すら1人で借りたことなかったんで不動産用語とかわかんないわけですよ。敷金と礼金なんかもまったくわからず、それなんですか?レベルでしたから僕も悪いとは思うんですけどね。笑

それにしてももう少し愛のある対応をしてほしかったです。笑

 

そんなこんなでmoutonでの修行生活が2年を迎えようとしていた頃、ちょうど2009年の年末にある物件に出会うことになりました。

 

その頃には自分の意思もしっかりときまっていて出店場所は大阪の『天王寺』という場所にしようと。

 

なぜ天王寺なのかというと僕は昔から近鉄沿線利用者でした。都会へ遊びに出るには富田林から近鉄電車に乗って天王寺まで約40分。そこから地下鉄、今でいう大阪メトロに乗り換えて心斎橋や堀江なんかに遊びにいってたんですがこの天王寺という駅。大阪では梅田を擁するキタエリア、心斎橋・なんばを擁するミナミエリアの次にくる第三の発展都市なんです。それなりには色々とあるんですが僕らみたいな若者が集まる場所がなかった。いやあったのかもしれませんがキタやミナミのほうが圧倒的に魅力的な店が多かった。

 

2009年当時の天王寺はというとシンボルの近鉄百貨店。まだ日本一高いビルあべのハルカスが建っていませんでした。

そしてその周辺には近鉄やJRの商業施設が立ち並んでいましたが少し他に目をやれば段ボール、ブルーシートで作られた浮浪者の住まいがたくさんあったり、おそらく不法滞在であろうアジア系の売春婦たちが白昼堂々、売春を行うような場所でした。戦後にたてられた古びた商店街はシャッター通りとなり、お世辞にもオシャレとは言いがたい今と昔が混在したような不思議な場所でした。ある意味それが天王寺の良さだったのかもしれませんが。

 

とにかくまだまだこれから発展する余地のあるエリアだった。

 

そういうことも考慮に入れて、この天王寺に僕らみたいな若者が集まれるお店を開きたい!という思いを持っていました。

 

なので天王寺周辺の不動産屋さんには色々顔を出してたんです。

相変わらず家も借りることもなかったド素人の僕でしたが1件だけ丁寧に店舗の賃貸借について教えてくれる営業マンに出会ったのが大きかった。

 

僕より1つ歳上。今で言うと漫才師ミキのお兄ちゃんの方に似ている人でしたね。お店は天王寺駅前にある『シティホーム』さん。この丁寧な接客がきっかけでその後、家を借りるときも、知り合いに不動産屋を紹介するときも決まってシティホームさんを愛用することになりました。笑

 

その営業マンが持ってきてくれたのがまだ公に応募に出していない物件でした。

 

天王寺なんですが北側。天王寺のわりと栄えているエリアというのは南側だったんですね。BEAMSSHIPSTSUTAYA無印良品STARBUCKSなんかもありました。

 

北側には聖徳太子が建てたという歴史がありすぎるほどの四天王寺、建築家の住職が自分で設計を手掛ける一心寺、他にも真田幸村が死んだと言われる安居神社などとにかく寺や神社が多い。そう天王寺の北側は線香の匂いに包まれたエリアと言っても過言ではない。そんな線香エリアで道行く人はもちろん若者なんて全然いなくてほぼお爺ちゃん&お婆ちゃん。お参りやお散歩してる感じですね。

駅からお寺までの参道に商店街もあるんですがテナントも書道用品屋や花屋、整骨院、昆布屋、昭和の喫茶、宝石屋など見事に高齢者ターゲットのお店ばかり。しかも創業50年とかいう老舗店多数。

 

その商店街の中にあるこれまた昨今ではなかなか聞くことがない結納専門店が1階にある雑居ビルの地下の空き店舗だった。なんとこの結納屋さん、創業は江戸時代。スゴすぎ(笑)

 

そんな場所。天王寺の北側の結納屋の地下の物件を不動産屋の営業マンに連れられて初めて見に行きました。

そこで僕はいきなりの先制パンチをお見舞いされるのでした。笑

 

つづく。