高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

田舎暮らし。夜須のエメラルドメロンを訪ねてきました。

僕が働いているヤシィパークは高知県香南市夜須町というところに位置する。

実はこの『夜須町』高級マスクメロンの一大産地なのだ。


f:id:beeeee1600:20190327140530j:image

 

1992年にエメラルドメロンは産声をあげた。

当時メロンで最強の名を欲しいままにしていたのは静岡県マスクメロン。当然、今も出荷量、品質ともに日本最高クラスの産地である。この静岡のマスクメロンに追いつき追い越せの気持ちで地域でブランディングを行い、各農家、農協などが協力して『夜須エメラルドメロン』が誕生したそうです。

 

ここまでにたどり着く道は容易くない。

個人事業主、家族経営が当たり前の農家さんが今まで作っていた作物、やり方を変え、みんながある一定のルールを守って、統一したメロンを作っていくのだ。

今までこうやって作ってきたからこれだけの収入が確保できていたのに、いきなり違う作物、やり方に変えるリスクは相当なものだったと思う。だって失敗してもどこも保証してくれないしね。それを地域をあげて統一したのは当時としては革新的ではないでしょうか。

だから農家さんの間での技術交換は日常茶飯事。こうやったら美味しくなった、こうやったら虫がこなくなった、こうやったら効率があがったなど独り占めするのではなく技術を共有することでチーム戦で全国のメロン市場と戦っているのだとおっしゃっておりました。

 

そんなエメラルドメロンを30年近く作っていらっしゃるメロン農家、高橋さんの生産現場にお邪魔してきました。

 

今は収穫の最盛期。まずは大きな納屋に案内いただきました。


f:id:beeeee1600:20190327140456j:image


f:id:beeeee1600:20190327140518j:image

 

 

家族、親戚総出で箱詰めをしている様子。

 

エメラルドメロンは早朝に収穫する決まりになっている。

なぜなら一番、味が美味しいのが早朝だから。これは他の野菜にも共通するものもある。僕の経験上ではとうもろこしなんかは朝収穫と夕収穫では味に雲泥の差があった。

メロンはハウス1棟から約3000個が収穫でき、これを4日かけて収穫、箱詰め、出荷していくそうです。

 

お次はハウスの見学に。


f:id:beeeee1600:20190327140614j:image

 

とても広くて天井も高いハウス。

ハウス内はとにかく暑い。石油を焚いて二酸化炭素の温風をハウス全体に送り込んでいる。この二酸化炭素光合成を活発にさせるために必要不可欠だそう。


f:id:beeeee1600:20190327140713j:image

 

他にも水のやり方、ハウス内の気温調整など大事なポイントを教えてくださったんですが今はほとんどが機械による管理だということ。

ハウスの横の小さな納屋にはまるでハイテク企業かというほどのいろいろな機械が導入されていました。


f:id:beeeee1600:20190327140709j:image

 

温度管理、水のあげるタイミング、湿度、日射量、ハウスの自動開閉などありとあらゆるものが機械管理されていました。もうね。この納屋の中は配線もたくさんあったりしてIT企業のLABOみたいでした。笑

 

これを見た僕は

僕:『もう人間の手なんかいらないんじゃないですか~?』

農家さん:『いや、やっぱりまだまだ人間がメロンを毎日、見に来ないとエメラルドメロンは出来ません。機械に100%頼ることはまだまだできません。』

 

ということだった。限りなく人間の手間は省けているんでしょうがやはり高品質のものを作るには機械だけでなく確かな農家の目が必要なのだ。

 

そして最後にこうおっしゃいました。

 

『技術が進歩して自分が若いときよりはずいぶんとメロンを作るのも楽になった。しかし、やっぱり農作物は【土】【水】【光】が良くないと美味しいものはできない。この自然の力からすれば美味しいメロンを作るのに人間の農業科学が味に影響を与える割合はせいぜい20%くらいじゃないですか。やっぱり自然にはかないません。』と。

 

やはり科学が進歩しても農業は自然とともにある、あらねばならぬというのが世の中の理(ことわり)なんでしょうね。

 

やっぱり現場は楽しいです。このメロンを使って美味しいデザートができたら最高だろうなー!

 

是非、作ってみたい!今後の目標にします!

 

お忙しい中、お時間をとってくださった高橋家の皆様には本当に御礼申し上げます。