田舎暮らし。お父さん目線の保育園行事。
シトシトと終わりのない雨が続く高知。
町内放送で避難勧告が響き渡り、どうも落ち着かないない。昨年の2018年、高知を襲った集中豪雨の惨劇は未だに記憶に新しい。
しかし、この日は奇跡的に天候に恵まれた。
子供たちの日頃の行いがいいからだろうか。もしくは松岡修造がこっそり高知に遊びにきてたんだろうか。どちらにせよ子供たちにとっては楽しみにしていたイベントが開催されるのだ。
保育園の夏、最大の祭典『夏祭り』である。
僕は大阪時代、息子の保育園行事には少しは参加していたがそれでも仕事優先でなかなか見に行くことはできなかった。
ところが高知に来て、まったくやったこともないクラス長なるものを引きうけた。
もちろん子供のためというのが1番の理由だ。もうひとつは日々、子供たちの面倒を見てくださっている保育園へのせめてもの奉公だ。
夏祭り1ヶ月前から代表の保護者たちは打ち合わせをし、買い出し、園児たちへのお手紙をつくったりとなかなか忙しく動いていた。
当日もテントの設置、什器の搬入、食材を袋詰めしたりかなりの仕事量。
しかし、なにより驚いたのが平日にも関わらず準備段階から保護者の参加率が異常に高い。さらにお父さんのほうが多いというのに驚かされる。
お父さんがこんなにも平日に休んで保育園行事に参加するものなのだろうか。
残念ながら大阪時代はここまでイベントの裏側を覗くことも叶わなかったし、気にもしていなかった。
保護者のお父さんに聞いてみると『高知では子供の行事だというと公民関わらず、わりと休みをくれるますねー。』という。
中には農家さんなどもいらっしゃるので都合をつければなんとでもなると言うが、とても感心した。
あぁ高知はこういう文化なんだと。
夏祭りが始まってみると近所の小学生からおじいちゃんおばちゃんまで老若男女が入り乱れて園内をウロウロ。大阪だと不審者対策として門を堅く閉ざしていることも多いなか、このフリー入場制。
別に特別、大したことはしてない。
300円くらいまでの飲食物と序盤に行われる子供たちのお遊戯やバザー。最後に保護者によるショーがあるだけ。
なんなんだこの集客数は?!
こうやって地域の人たちの繋がりが深いものになっていくんですね。
とにかく、今回、保育園行事の運営として初めて参加させていただいて【仕事を休んで子供の行事に堂々と参加できる】という素晴らしさを体感しました。
高知県。いいところですねー。