地域おこし協力隊として1年の月日が流れました。
まがいなりにも行政の職員として身を置いてやってきました。
いろいろと思うところは多すぎますがとにかく楽しんで仕事をしようと心がけています。
今、レンタサイクル事業に市が力を入れていて新たにレンタサイクルの拠点を作るためにこんな試乗会を開催しています。
このくそ暑いなか無料で1日やっててもレンタサイクルしてくれる人が0なんて日もざらにあります。そりゃそうよね。笑
でもこんなことをやってると地域のおじちゃんおばちゃんが声をかけてくれます。
地域の人『なにやってんのー?』
僕『無料で自転車貸出ししてるんですよ!』
地域の人『なんのためにこんな暑い中、やってんの?』
僕『いやーここにレンタサイクルの拠点を作るためにアンケートを書いてもらってるんですよ。そのアンケートを集計することで県に【ここにレンタサイクルの拠点が必要ですよね!?】とお伺いをたてるための資料作りをしているんです。苦笑(僕自信もこんなんする必要あるのか?と疑問を持ちながらやっている)』
地域の人『そうかー。でもここにレンタサイクルの拠点なんて誰が作りたいん?』
僕『いや地域の方々が。。。』
と話しかけてやめました。
まさに本質を突かれたからです。
僕が知りうる限りこのレンタサイクルの拠点作りに関してはまったく地域の人の声なんざ聞いちゃいない。介入してくる余地もなかったはず。
そこでハッと気がつきましたね。行政の担当さんばかり集まる会議に参加して行政職員が考えた政策だわ。と。
もちろん、この一手が今後、市にとってすごい恩恵をもたらすであろう極めて優秀な一手ならば市民の意見なしに進めるのもいいとは思う。
しかし、果たしてこのレンタサイクル拠点を作ることは市民のため県民のため地域のために頭を、知恵を振り絞って出した答えなのだろうか。
だとしたら税金を使い勝手に決めた内容をしっかりみんな説明できるほど熱のこもったものなのだろうか。
正直、疑問だ。
僕は現場にいて地域の人に返事が出来なかった。
つまり適当な話をしてその場を過ごしたということだ。
どんな仕事にせよ自分のやる仕事には誇りと自信を持って今まで仕事をしてきた。
なのでこの即答できずに歯切れの悪い回答をするのとがとてもむなしく思えたのだ。
でもこれもいい経験。
こんな仕事に就かなかったら経験できないようなこと。
そしてこの現状をどのようにいい方向へ導いていくかはすくなからず当事者として僕にも責任がある。
そういう使命感を持って仕事に取り組んでいこうと思わされたおじちゃんおばちゃんとの会話はでした。