今年のお正月はほんとにゆっくりしました。といっても色々と予定は盛りだくさんでしたが大阪や高知の実家でたらふく食べ、だらしないボディーとなり果て、1月6日、今年の仕事が始まりました。
関係各所に新年の挨拶をすませ、まぁ今日はこれで仕事終わりだろうな~なんて思ってたらスマホがピコンッ!!と。
同じ協力隊のメンバーからのライン。
協力隊B)鹿いります?
べっちゃん)食べる!
協力隊B)じゃあ仕事終わったら取りに来てください。
夜須町の山間で取れた鹿。
年末にワナをしかけ、6日に見に行ってみると捕まっていたそうでおそらく年明けにワナにかかってしまったんだろうと。生きてたんでね。鹿さん、新年早々申し訳ありません。
さっそく取りにいくと立派なモモ、ランプ、カタ、ロースなんかがたくさん。
これ全部持って帰ってくださいとごっそり袋に入れてくれました。
さぁかえってさっそく料理をおっぱじめます。
しかし、小さな小さな賃貸のアパート暮らしの台所では
まな板に乗らねぇ。。。
ちなみに立派なモモ、ランプ、カタ、ロースはすべて、この脚のまま状態で納品ですからね。
こんなんじゃないよ!これは肉屋さんが僕がやってるような行程を経て出来てますからね!
なのでこの脚から自分でモモやランプに切り分けていきます。
台所で鹿の脚を解体している僕を見て子供たちが『ギャーギャー』騒いでる。
長男坊『おっとーこれなんの脚?めっちゃキモイィィィ!!』と目をまん丸にして訴えかけながらも興味はあるんでしょうね。少し距離を置いてじっと見つめている。
次男坊『キモイィィィ!!』とわけもわからず長男坊に同調。僕の近くに寄ってきて、容赦なく鹿の足の部分をツンツンしてる。こいつは大物になるかも!?
それに輪をかけて奥さんは一番遠く、絶対安全なところから
『絶対綺麗にしといてや!毛とか残さんといてや!どこに捨てんの!?なんでそんなんもらってきたん!?気持ち悪いねんけど!どんだけあんの!?』などととにかくうるさい。
甲子園球場ライト側に守備する巨人の野手は観客席という安全地帯に守られた関西人の不条理なヤジに必死に耐えているのだろうと思うとものすごく心が痛む。
すまなかった巨人の選手たちよ。
僕は今日ここに宣言する!あなたたちに不条理にヤジるのはやめます。
人生で数えるほどしか甲子園に行ったことがない僕の宣言だけど巨人軍の皆に届けたいこの想いを。
とにかく黙ってくれ!阪神ファン&奥さん!
ということで今日の男のお料理は鹿。
<材料>
新鮮な鹿肉 今回は前脚2本、後脚1本、背中の肉
(これをゲットできる人は少なそうですが)
牛乳 適量
(高知県産のごくごく普通の牛乳です)
香味野菜 適量
(野菜くずで十分です)
塩こしょう 適量
(ゲランドの塩と粒の黒胡椒)
オリーブオイル 適量
(なんでもええです)
にんにく 適量
(高知県ってにんにくが安いの)
まずは鹿肉の臭みを取ります。
鹿ってとっても臭いの。
いのししのが臭そうでしょ?キャラ的に。でも鹿のほうが臭い。神聖な動物だし、カワイイ顔してんだけど臭いの。それは変えようのない事実。
堵殺したときにしっかり血抜きしても普段から牛や豚を食べてる人にしちゃとにかく臭い。
僕もあんまり獣臭は得意じゃないのでここはしっかり臭みを取り除きたい。臭みの原因の多くは血液だと考えられています。血液はお肉や脂肪よりも腐敗しやすいのが原因。そこから臭くなってきます。この現象はお魚でも同じ、だからとにかく血抜きが大事なの。
そこでまずは【牛乳】に漬け込みます。
牛乳で臭みを取る方法は鶏の肝煮なんかつくるときに牛乳で揉んで臭みを取ったりするのでその要領。やわらかくする効果もあるんですよ。
袋に鹿肉を入れ浸かるくらいに牛乳を注ぐ。軽く揉み合わせます。
1日冷蔵庫へ。
こんな感じに牛乳がピンク色になります。真っ白な牛乳がこんな色になるくらいですから肉の中に血液が残ってたんでしょうね。
さらにこれをしっかり水で洗い流します。
生肉を水で洗うのです。普段はあんまりしないですよね。
とにかく血液をしっかり洗い流していきます。
洗い終えた鹿肉たちはしっかりとペーパータオルで水分をふき取ります。
ここから両面にしっかり塩コショウをします。
袋に入れ、香味野菜とにんにく、オリーブオイルをいれ揉みます。
これをしっかりと密閉し2~3日寝かせます。
実は新鮮なお肉ってあんまり美味しくないんです。
寝かせてからのほうが旨味がアップするんで!
今日、この段階です。
今週中においしくいただく予定をしていますのでまた公開しますね。