こんばんわ。
高知県もまだまだ雨が降り続いており、予断を許さない状況が続いています。
皆様、くれぐれも身の安全を守ってくださいませ。
さて。今日は古民家ブログ。
『自分に合った古民家を見つけるには』ということなんですがこれほんと苦労しました。
いろんな方のブログなんかを読んでると1年とか3年探しました~みたいな人もいらっしゃいましたが僕も約1年かかりました。
古民家の探し方を3つほどあげておきますので参考にしてみてください。
1、不動産屋へ行く
まぁ誰もがわかる、誰もが知ってる家探し、土地探しの基本中の基本。
当然、我々もまずはここからスタートしました。
もちろん大手の不動産屋さんなんてもんは僕が住んでる地域にはないので家族経営でやってる街の不動産屋さんに駆け込みました。
僕が住んでる地域には普通に営業してそうな?不動産屋さんは3件しかなかったので当然、全部いきました。
大阪の時も店舗もそうですし賃貸住宅なんかも借りたことがあるので不動産屋さんにはお世話になったことはありました。
お店に入るなり
『いらっしゃいませ!!』という元気なあいさつ。
案内されるがままに座るなり、お茶が出てきて
『どのエリアで?』
『お家賃はいくらぐらいで?』
『駅からはどれくらい?』
『築年数は?』
『オートロック?』
など食い気味にヒアリングをしてくれて
じゃあこのへんで。。。
なんて感じで手際よく若めの営業マンがあれこれ提案してくれるあの感じ。
お店のロゴ入り軽自動車か小さめの普通車であれこれ連れて行ってもらってじゃあここにします~みたいなあの感じですよ。
僕の不動産屋さんに対するイメージはそんな感じだったんですがこの古民家探しで一気に吹っ飛びました。
僕『すいませ~ん!!』
って感じで地元不動産屋さんに入店するも
。。。誰もいない。。。
やってるよね?
しばらくすると
『あぁ~はいはい!』
奥からおばちゃんが出てきてどうしたの!?的な表情。
『あの~家を探してるんです。古民家で。○○地区か○○地区らへんで!』
『あぁ。。。ないね!』
終了。
パソコンをつつくわけでもなく、資料を手に取るわけでもなく
宙を見上げながら『あぁ。。。ないね!!』
超あっさり!!
2件目はちゃんとアポイントを取ってから行こうと思い、事前に連絡し、条件を伝え後日、来店。
しかし結果は同じ。
店員『ないですね~。』
ないならないで電話で言うといて!!
3件目もアポ取りしてから後日、来店。
店員『あの~ご希望エリアはという条件はクリアしてるんで一件、見に行ってみます?』
といううれしい提案。
僕『行きます!行きます!』
と連れられた場所は。。。
敷地面積400坪以上。
お屋敷のような古民家。
超巨大な蔵が2つ。
予算の3倍。
ん~極端!!
これが僕がまわった不動産屋さんの現状でした。
賃貸物件と違い、売買物件って数も少ないんでしょうね。まして古民家なんて条件を付けちゃうとますます限定的になってしまうのか。。。
いや、ちゃう!ちゃう!
そのへんに古民家めちゃくちゃあるやん!空き家いっぱいあるやん!
データも見て!
1位:山梨県(21.3%)
2位:和歌山県(20.3%)
3位:長野県(19.5%)
4位:徳島県(19.4%)
5位:高知県(18.9%)
5位:鹿児島県(18.9%)
7位:愛媛県(18.1%)
8位:香川県(18.0%)
9位:山口県(17.6%)
10位:栃木県(17.4%)
※2020年空き家率ランキング
2、空き家バンクを使う。
空き家対策として行政がこんなサービスをしている。
行政職員が空き家の実態を調査して、家主に売買や賃貸にまわしませんか?なんて提案しに行くシステム。当然行政職員が行うので家主さんとしても信用のおける相手になるのでそれなりに申し込んでくれる人もいるよう。さらに自治体が独自でリフォームや耐震工事の補助金を付けたりとけっこういたれりつくせり。
そしてこのサービスの最大の目的は移住定住の促進による地域活性化にある。
これ。
僕らのためにある制度やんか!!
なんて思い、いろいろ調べてると移住してきてから1年以内しか利用できません。的な文言が記載されているではないか。
移住してきて1年以内なんて現金で家が買える人しか利用できんやん。
どんな金融機関だって1年以上働いてないとお金貸してくれませんよ。。。
ローン組んで購入する人は対象じゃないってことか。。。
おいおい。。。
なんやねん!この制度!!
なんて思ってたら僕らが家探ししている最中に制度が変更されて2年以内に延長された。
なのでここの制度を活用して物件を見せてもらったりしたんですがどうもピンとこない。
空き家バンクが抱える問題として『空き家の登録数の少なさ』『消費者のニーズとマッチしない』などが全国的にあげられているようです。
なにかと疑問に思ったので帰省中に僕が大好きなスタンダードブックストアでこの本を熟読したのを今でも忘れません。
![]() |
新品価格 |
日本とは全然違う世界の中古住宅への考え方や市場。
アメリカの中古住宅専門の業者の話や中古住宅を活用した街作りの話などかなり先進的なものが多かったです。
しかし、ここは日本。
この空き家バンクを利用して自分とマッチする家を探し出すことができたらめちゃくちゃラッキーなので是非ともこの制度には一度、目を通してもらって損はないと思います。
3、自分で探す。
結局、僕たちはこの方法で見つけることができました。
しかし、そこでも大きなびっくりポイントがあったんです。
希望のエリア内を自転車や車で散策していると
『これどうみても人住んでる気配ないやん!』みたいな家(実際に住んでたらごめんなさい)がけっこうあるんです。
でも売り出してます!みたいな看板が出てるわけでもなく、連絡先なんかが張り出されているわけでもなくいったいどういう家なんなんやろ~?と疑問ばかり。
そこで地元の人に聞いてみると理由は様々。
元々の実家で今は物置き化してる、今は県外にいるけどゆくゆく帰ってくる親族がいるなどの理由があるものはまだいい。
ほんとにただただ使ってない空き家を持ってる人もたくさんいて理由を聞いてみると『いらんけど売りに出すのが恥ずかしい』というものが多かった。
『んっ??いらんけど売りに出すのが恥ずかしい?』
どういうこと!?
まったくわけがわからなかったので空き家を持ってる人に詳しく聞いてみるとこういうことだった。
売りに出すと当然、不動産屋さんの連絡先なんかが書いた看板が取り付けられ、【売り家】なんていう看板がデカデカと表示される。
するとご近所で
『○○さんの家売りに出てるわね!』
『○○不動産で○○円で掲載されてたわよ!』
なんて話が広まり
さらになかな売れないと
『全然、買い手がつかないわね~。』
『ちょっと値段が高すぎるんじゃない。』
なんて噂が飛び交うらしいのです。
だから恥ずかしくて売りに出せない。って人がいるようです。
家を持ったことがないのでこういう感覚ってわからないですがそういうもんなんでしょうか?
ただただいらないなら価値が下がる前に早く売ってしまったほうがええと思うのは僕だけなのでしょうか。
なにせそういう理由があるこにびっくりしたと同時にそら空き家だらけやのに売りにだされへんのは当然やなぁと。
そんなこともありながらようやく見つけた古民家。
草ボーボーの中に紛れてよく見ると不動産屋さんの看板を発見。車で通ってたら絶対に見逃してしまっていたであろう看板を見つけたことがこの古民家との出会いにつながりました。
書かれていた番号に電話してみるとどうやら高知市内の不動産屋さんが持っている物件でした。
しかし、会社のホームページにも載せていないし、電話したときも『あ~あそこね!』みたいな感じ。
やっと見つけたのに果たして大丈夫なんだろうか。。。
つづく。