高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

古民家リノベーション!外壁ってどないする?な話。


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こんばんわ。

 

高知県で古民家暮らしを始めたべっちゃんです。

 

今日はリノベーションについて書いていきたいと思います。めっちゃ久々!?笑。

 

古民家リノベーションをするにあたって絶対にココはリノベーションしないといけなかった箇所がありました。

 

極端な話、トイレとかは現状でも使えるっちゃ使えた。ボットンだけどね。

以前のブログで紹介したお風呂だって、

 

beeeee1600.hatenablog.com

 

キッチンだって

 

beeeee1600.hatenablog.com

 

使えることは使えたんです。

 

 

でも絶対、ここはリノベしないとダメって建設会社さんに言われてたのがココなんです。

 

 

そうです。

 

 

外壁です。

 

 

昔ながらのトタン板が張り巡らされた家の外壁。錆び錆びな部分もあるし、朽ちてるところもあるし、場所によってはペローンってめくれあがったりもしていました。


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内壁は『土』だったのでガンガン、雨水に晒されて、崩れてしまいます。

 

 

ここは絶対にリノベしないと家自体がダメになっていっちゃうよとのことで実はべっちゃん宅のリノベ必須項目だったのです。

 

 

ということで今日は外壁工事について。

 

 

古民家の外壁って当然ながら、長年、風雨にさらされてるわけでだいたいズタボロになってるんですよね。

 

 

漆喰が塗られていたり、土壁だったり、後は木だったり。素材は天然系のものが多く、もちろんメンテナンスがちゃんとなされていたら長いこと使用できるものなんですが、古民家の空き家は普通に放置されて10年以上とかざらにあります。べっちゃん宅のトタン板なんてのは古民家の中では比較的、最新な外壁なんですがこの様です。

 

この様子を見ても必須なのはわかってもらえるかと思いますが、じゃあどんな外壁をリノベーションするのか!?

 

 

べっちゃん宅で上がった候補を挙げていきますね。めちゃくちゃ簡単に。

 

 

1、焼き杉の鎧張り

 

こちらは奥さんのコレがイイ!!!と絶賛の外壁。昔ながらの方法。

<メリット>古民家には無条件で似合う、意外と耐久性もある

<デメリット>汚れる、木なので割れたりする

<値段>高価

 

2、窯業系サイディング

 

日本で一番使われている外壁だと言われてるくらい多い。

<メリット>めちゃくちゃデザイン種類が多いので和洋中なんでもOK

<デメリット>コーキングの劣化などでメンテナンスが必要

<値段>比較的安価

 

3、金属系サイディング

 

アルミやガルバリウム鋼板を使った外壁。軽くてリフォーム向き。

<メリット>軽くて強度もある、施工しやすい、ランニングコスト安い

<デメリット>金属なので錆びる、傷つきやすい、デザインが少ない

<値段>普通

 

4、塗り壁

 

漆喰や土やモルタルなどを職人さんが塗っていく。伝統技術。高額。

<メリット>抜群にかっこいい、オーダーメイド、職人って感じ

<デメリット>高額、割れやすい、職人の腕次第

<値段>めっちゃ高価

 

 

この4種類があがりました。

 

 

当然、そこからいろいろとお勉強をしまして。ほんと今は便利な世の中。

調べればなんでも出てきます。

 

一番、参考になったyoutube動画を参考にのせておきます。

 

www.youtube.com

 

とまぁこんな感じの候補が上がってきました。外壁ひとつとってもいろいろあってとても楽しい検討会になりました。

 

そして後日、この候補を、建設会社の担当さんにぶつけていきます。

 

口火を切るのは焼き杉一辺倒の奥さんです。

 

奥さん:『焼き杉の外壁どうですか??』

担当さん:『おぉこれまた古風な感じに出たね~!今、この施工やる家なかなかないよ。』

奥さん:『だからこそこの焼き杉を鎧張りで!!』

担当さん:『予算的には可能だけど、小さい子供さんらがおるしやっぱり汚れるよ。割りと丈夫ではあるけれど。。。』

 

 

とあまりいい反応ではない。

 

 

べっちゃん:『では他のものはどうですか?』

担当さん:『まず問答無用で塗り壁は予算的に無理!!やはりオススメするのはサイディングかガルバリウム鋼板ですかね。』

べっちゃん:『なるほど。』

 

 

高知の伝統的な古民家は土佐漆喰と言われるものが使用されており、べっちゃん宅の古民家も土佐漆喰で施工されている外壁部分もある。これをすべの外壁に施工するということもできるんだけどとにかく価格がヤバい。まぁ塗り壁はあきらめるしかないかぁ。。。

 

 

残るは『焼き杉』『サイディング』『ガルバリウム鋼板』の3つ。

 

 

実際に建設会社さんに行ってもののサンプルを見せてもらったり、特徴を改めてお聞きしたりして『窯業系サイディング』は候補から外れることになりました。

 

 

なぜかというとあまりにも”普通すぎた”から。もちろん窯業系サイディングも高価なものを選べばそれなりのデザインもあったんですがあまりべっちゃん夫婦にはしっくりこなかった。

 

 

残りは『焼き杉』と『ガルバリウム鋼板』

 

 

もうね。調べまくりました(笑)

 

 

焼き杉と古民家の組み合わせってのはネットでもめっちゃくちゃ出てくるんです。なんなら高知の田舎にいけば普通に今でもあるんで割りとイメージしやすかった。ほんとこれ以上ないくらい古民家とマッチしていて『ザ・和風』といった感じ。

 

 

一方、ガルバリウム鋼板と古民家の組み合わせってのがまぁないの。日本瓦がでーんと乗った屋根に外壁だけガルバリウム鋼板というこの新旧の組み合わせパターンがまったく見つからない。おそらく、みんなこんな組み合わせはしないんだろうね。やっぱり日本瓦には木の外壁や塗り壁だろうし、ガルバリウム鋼板を使うお家なら屋根だってお家の雰囲気だって今風なんだろうし。邪道ってやつなのかも。。。

 

 

奥さんとのミーティングも連日、深夜にまで渡りどっちにするのかを討論していました。あぁでもないこうでもないと。。。でも決めなきゃいけないし。。。なんでもそうですがこういうときこそ原点に戻って考えることが大切。

 

 

べっちゃん宅のリノベーションのコンセプトは古民家をそのまま復活させるというよりは古民家の良さも残しつつ今の最新技術も取り入れるハイブリット型の古民家リノベを目指すものだ。

 

 

そういった点で僕はガルバリウム鋼板派に一票を投じることになった。もちろんメリットデメリットをよくよく吟味したうえでの決断。

 

 

奥さんは一気通貫で焼き杉路線は変わらない。もちろん焼き杉も素晴らしいメリットもあるしイイものだと思う。

 

 

あぁこれは我々、夫婦では決めれない。

 

 

ということで最後の一票は担当さんにゆだねることになりました。めっちゃプレッシャーだったと思いますがすいません(笑)

この担当さんは60歳オーバーの大ベテランでいろんな家を見てきた家のプロ。

 

 

その担当さんが出した結論は。。。

 

 

 

『ガルバリウム鋼板』でした。

 

 

 

施工のしやすさ、軽さ、強度、またシンプルなガルバリウム鋼板のデザインが僕たち夫婦がイメージする家の雰囲気にきっと合うとのことでした。

 

 

僕と担当さんで奥さんをなんとか説得し、我が家の外壁はガルバリウム鋼板に相成りました。

 

 

いざ施工へ。



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べっちゃん宅の外壁はトタンを剥ぐと全体が土壁になっていました。

 


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昔ながらの竹を十字に編み込んでそこに土を塗っていくやり方。

昔はプレカットなんてものはなく家ひとつひとつに合わせて現場で合わせて作っていたのでそりゃもう膨大な時間をかけて作ってたそうな。

 

この竹のアミアミを見て、素人ながらそりゃ時間かかるわなぁと絶句したのを覚えています。

 

 

この土壁を剥ぎ取るのはこれまた大変な作業なのでこのまま使って外壁を施工していきます。

 

 

ほんと毎日、欠かさず現場を見に行ってたのでこれはなにするものなんですか?とかどういう効果があるんですか?なんて大工さんに聞きまくってましたね。

 

 

 

完成形がこちら。


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案外、いい感じじゃないですか?日本瓦とガルバニウム鋼板の組み合わせ。さらに外壁の白い部分は元々の土佐漆喰の部分を残してもらってアクセントにしました。僕と奥さんはとっても満足の仕上がりになりました。

 

 

で。

 

 

2020年7月から住み始めまして約10か月住んだ感想なんかも書いておこうと思います。

 

 

<ガルバリウム鋼板外壁の感想まとめ>

1、デザインがべっちゃん宅にはばっちりハマったことは大きなポイントですね。縦張りにしたことでスマートに見えてシュッとした感じに仕上がってるのは気に入っています。案外、日本瓦とガルバリウム鋼板の相性も悪くはないんじゃないかなという結論です。

 

 

2、汚れやすさなどについてはまだ10カ月なので完全にはわかりませんが今のところ汚れも全然、目立ちませんし問題なし。ただ、自転車をぶつけたりしないように注意は払いながら生活はしています。ほんとに薄い鋼板なのですぐに傷ついてしまうと思います。

 

 

3、うちのガルバリウム鋼板は黒色なので夏場なんかは太陽の熱を吸収してめっちゃ熱くなるんじゃない?なんて懸念がある方もいらっしゃるかと思いますがべっちゃん宅は土間にしていることもあってかそんなに熱いな~って印象はありません。夏場でも冷房の弱をかけていれば十分涼しいです。今まで賃貸で住んでた家よりもむしろ快適な感じがします。

 

 

4、ガルバリウム鋼板でよく言われるのが雨降ったらうるさいんじゃない?という意見があります。確かに金物なので水滴が落ちるとうるさそうではありますが、べっちゃん宅は屋根は重厚な日本瓦であくまでも壁だけがガルバリウム鋼板なので正直、そこまで雨音が気になって仕方がないということもなかったです。屋根をガルバリウム鋼板にしている方がいらっしゃいましたらそういった意見もあるのかなぁと。

 

 

5、後は塩害なんかも言われますね。高知は太平洋に面していて沿岸部なんかに住居をかまえていらっしゃる方は確かにガルバリウム鋼板は向いてないと思います。やっぱり金属に塩なんてもんは天敵のなにものでもないですからね。べっちゃん宅も沿岸部からは数キロ離れていますがそりゃ海のない都道府県に住まれていたり、内陸部に住まれている方からするとそういったリスクはあるかもしれません。これは今後、経過観察をしていく必要がありますね。

 

 

6、湿気。ガルバリウム鋼板は隙間なくみっちり施工するので湿気がたまりやすい?なんて言われていたりします。でもそもそも外壁なんてみんな隙間なくみっちり施工するんではなかろうか。。。材質によるものなのかわかりませんが湿気がたまりやすいそうです。確かにべっちゃん宅も梅雨の時期なんて湿度70%とかめっちゃ高くなります。ただこれが果たしてガルバリウム鋼板外壁のせいかと言われるとまだはっきりとはわかりません。除湿器を回したり、サーキュレーターを回したり、炭を除湿剤として部屋のいたるところに置いたりして対策はしています。

 

以上。外壁リノベーションのお話でした。また経過観察や住んでみた感想などもちょくちょくアップしますね。