こんばんわ。
高知で古民家暮らしをしているべっちゃんです。
今日は大阪時代よりお世話になっとります大先輩が高知にやってきてくださったときのことをブログにつづっていきたいと思います。
杉本さん。
会社勤めを早期退職し、現在、田舎で農業で生活していらっしゃる方。
杉本さんとの出会いは僕が大阪で農地を借りて、野菜栽培をしていた頃に共通の知人を通して出会ったのがきっかけ。
僕が目指すべき道の大先輩にあたるお方です。
これだけでちょっと話を聞いてみたくなりません??
そこから僕のお店にもたびたび、足を運んでくれるようになりまして仲良くさせていただき、杉本さんのお宅にもお邪魔したこともありました。
はっきり言って田舎なんですがお家が。。。超オシャレだったのを今でも鮮明に覚えています。笑。
そんな杉本さんが遠いところ高知まで遊びにきてくださいました。
高知へ来て下さる方の楽しみの多くはやはり『食』
先日、テレビでも有名な外国人シェフが高知県の食の魅力について語っている番組が放送され、大反響を呼んでいるそうです。高知は海も山も川もあり、温暖な気候もあってほんとにおいしい食べ物があるんです。
そんな高知の美味しいものを食べてもらうのに僕が自信をもって、絶対にご案内するところがあります。
黒尊さん。
黒尊 (くろそん) - 大橋通/魚介料理・海鮮料理 [食べログ]
まぁなかなか予約が取れないですが、高知に遊びにこようかなぁって人は是非、食べに行ってください。
高知の食材をふんだんにつかった豪快かつ、味もおなかも大満足できるお料理。また
大将の気さくさが高知県人らしさを伝えてくれます。
杉本さんにも当然、黒尊さんにご案内しました。
写真は僕が前に行った時のものになりますが、一番手前に写っているお刺身。
これは鰤のお刺身なんですがこの上にかかっている、わさび?みたいな色をしたものわかりますか?
これが高知が誇る伝統的、調味料『ぬた』です。
一般的にぬたと言えば酢味噌で合えたものをいいますよね?『わけぎのぬた和え』とかよく聞きます。ちっしゃい頃に北寄貝のぬた和えとか家で出てきて、めちゃくちゃ苦手だったのを思い出します。笑。
話は脱線しましたが高知の『ぬた』というのは葉ニンニクを刻んだものを使うのが特徴で、白みそや柚子果汁など、家ごとでレシピが違う伝統的な調味料なんです。
で、どうやって食べるかというとほぼブリ。
ほんとにほぼブリの為にあるんじゃね?っていうくらいの調味料なんです(笑)
高知の名産どろめにもつけて食べることもたまにありますが僕がぬたを食べるときはほぼブリです。
実は高知県はブリの産地でもある。
日本海のブリも有名ですが、高知県でも美味しいブリが水揚げされるんです。脂の乗ったブリは醤油をはじいてしまうので、高知ではこのねっとりとしたぬたでブリを昔から食べられていたということです。
その証拠に、この黒尊さんで出されたブリ&ぬたのお刺身を食べて、
氷見のブリを超えた~~~~!!!!っておたけびをあげていらっしゃったのが杉本さんです(笑)
この高知の美味しいブリと高知伝統のぬたのセット。
観光地バイアスがかかっているとか抜きに是非、試してもらいたい食べ方ですね。
黒尊さんはもちろんカツオもこんな感じで超うまい。
黒尊さんを大満足していただいた後はべっちゃん宅へ遊びにきてくださいました。
お土産、たくさん持ってきてくださったのでここでご紹介。
これ見たらもうどこからやってこられたかわかっちゃいますよね(笑)
なかでも印象的なお土産をここでご紹介させてもらいますね。
まずはこれ。
『柿バター』
関西テレビ「フットマップ」で紹介 柿バター 柿の専門いしい ※冷凍商品と同梱不可 価格:648円 |
田舎へ行くと産地のあらゆる果物を使ってジャムやコンフィチュールにして売り出しているところがめちゃくちゃあるんです。なぜなら比較的、加工しやすく、加工設備も簡素なものでできちゃうから。
でもこのバターってのはジャムに比べたらまだまだ数は少ないように感じる。
<柿バターとは?>
開けてみると奈良県の名産、柿が角切りにされてゴロゴロと入っている。バターは固い感じではなく、かなりなめらか。柿ペーストもはいっているので柿の含有量の多さなのか冷蔵庫に入れてもそれほど固くならず、パンにも塗りやすい。そしてなによりめちゃくちゃ美味しいのだ。うむ。これは間違いなく、今後、(もうすでに?)奈良の名物お土産の地位を築いていく気配がします。気になって調べてみました。
<誰が作ってるの?>
裏面をみてみると、石井物産㈱とある。調べてみるとなんと柿の専門店さんが作っている。柿バターだけではなく柿を使ったいろんなデザートなんかを開発販売していらっしゃるようでまさに地方で柿の6次産業化を体現している会社さんだ。
僕のイメージでは、柿というとなかなか今の若い人は食べないんじゃないか?と思う果物の筆頭株。この柿をこんなにおいしく加工できちゃうなんてすばらしい。
今後、高知の産品を加工していくにもきっと参考にさせていただきたい事例だと感じました。
薬草入浴剤
これもまたなかなかいただくことがない?だろうめちゃくちゃ興味深いお土産。
奈良県は古都といわれるほど歴史が深く、約1500年前から薬草を使った薬の製造や販売が行われてきたと言われています。関西の漢方を扱っている薬局なんかでは『陀羅尼助(だらにすけ)』というこの当時に作られた胃腸薬が今でも販売されているんです。
そんな薬が有名な奈良県は当然、薬の原料となる薬草の産地でもあるのです。地黄や当帰、人参や大黄などが育てられていて、最近、ジワジワと盛り上げってきているのが『大和当帰(やまととうき)』という薬草だそうです。
<薬用入浴剤とは>
薬湯浴という古来から行われてきた健康法だそうで、この入浴剤はお茶なんかをいれる紙のパックに薬草がはいっていて、お風呂に浮かべるだけという簡単仕様。さっそくやってみました。
写真だとわかりずらいですが、うっすらと黄色い色がついて、なんとも言えない健康的になりそうな匂いが広がります。身体が芯からポカポカあったまってくるのがわかる。あぁ~至福の時間だ。
たぶん、1回につき1袋なんでしょうけど、べっちゃん家では3回ほど使いました(笑)
<誰がつくってるの?>
福田商店さん。江戸時代から続く、漢方問屋さんだそうで、その道のプロフェッショナル。8種類もの薬草をブレンドしているんですね。こんなお風呂に毎日、入れ幸せだろうな~。今度、高知の山ん中入っていって薬草探してこようかしら。自家製の漢方入浴剤なんてかっこええなぁ。。。
実は奈良県は今、新たな地域活性化の商品としてこの『薬草』を推しているんだそう。
これまたおもしろいですよね~!食べ物とかお酒とかいろんなところで聞きますけど、『薬草』なんて初めて聞きました。確かにどこもやってないし、やろうと思ってもなかなかできないですよね。古から続く、薬の歴史ってのは奈良にしかない唯一無二もものだし、先ほど紹介した、『大和当帰』という奈良県ならではの薬草が地域活性化のカになってくれるとたのしみですよね。
杉本さんとはお土産交換した後、たくさんのお話をさせていただきました。高知のこと、これからのこと、農業のこと。やっぱり刺激になりますね。
遠いところ遊びにきてくれてほんとにありがとうございました。