高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

心を奪う仕事。大好きなあの人が高知県いの町へやってきた。


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心を奪われた。

まさにこの一言に尽きる。

 

この『真田丸』という文字をみたことがあるだろうか。

2016年の大河ドラマ真田幸村の生涯を物語にした作品のタイトルだ。

 

私は大河ドラマが大好きだ。なぜなら歴史が大好きだからだ。

どんなに忙しくてもこれだけは録画して1年間しっかりと腰を据えて見続ける。

中でも真田幸村は特に思い入れのある武将であった。

 

こんな話があった。

 

祖母から小さい頃、よく聞かされていた話だ。

 

祖母の叔父さんでかつて阪神タイガースの投手として活躍した真田重蔵という選手がいたそうだ。成績もよかったらしく現役時代もけっこう活躍したとのこと。葬儀のときにはあの長嶋茂雄王貞治なんかの花もたくさん届いていたと自慢気に話すことが多かった。

当然、私は会ったことがないのだがその真田重蔵さん。

祖母によると真田幸村の血を引いていると言うのだ。小学生の私にはその真田幸村という名には覚えもなかったが天下をかけた闘いで大活躍した武将だと聞かされ、なんだかヒーローをみるような感じで話を聞いたのを覚えている。

 

大人になって歴史が大好きになり、九度山高野山に行ったりして真田幸村を知っていくとどうやら和歌山に長いこと住んでいた(配流)みたいだとわかり、ピッチャー真田重蔵も和歌山出身だし、祖母の話もまんざらではないんじゃないかと思うようになった。

こんな話から真田幸村には勝手に親近感を持っていたのだ。まったくもっておこがましい話だがそこはよしとしてほしい。笑

 

話を本筋に戻す。

そんな真田幸村びいきの私が大河ドラマ真田丸の公開を心待ちにしていたのはいうまでもない。

 

2016年の正月。

テレビの前に釘付けになってその時を待っていた。

 

そこに現れたのがこの『真田丸』のタイトル。

 

力強く。

 

剛健。

 

心を奪われた瞬間でした。

 

ちなみに大河ドラマの内容はほんとに素晴らしいものだった。ここ最近の大河ドラマでは断トツによかった。

 

しかし、それよりも私はこの真田丸のタイトルについて調べまくった。

案外、すぐインターネットでもひっかかってきてその筋ではかなりの有名人だった。

 

挾土秀平(はさどしゅうへい)

 

岐阜の高山で『職人社秀平組』を組織する左官職人の棟梁だ。

書家じゃないのだ。こんな生き生きとした字は絶対、書家によるものだと思っていたが違う。

家の壁を塗る左官職人が書いたものだとわかった。

 

衝撃的だった。

 

彼の作品を他にも色々調べていると左官という仕事の域を越えもはや芸術にまで昇華したものだった。いやそもそも職人の道を極めることは芸術なんだと思い知らされました。

 

メディア出演もされていて、いろんな番組を片っ端から見ていった。僕の大好きなプロフェッショナルやアナザースカイ。大好きな俳優(本職はダンサー)の田中泯さんとの対談など。

 

そしてすっかり魅了されてしまったのだ。笑

 

そんな挾土秀平さんが実は高知に来ていた。

彼はこれを見るために高知にやってきたのだ。


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(写真はいの町役場のHPより)

 

和紙だ。

 

正式には土佐典具帖紙(とさてんぐじょうし)と言う。

 

職人による手透きでなんと厚さ0.03ミリという究極に薄い和紙を造る、手透きでは世界最薄だという高知が誇る伝統工芸だ。

またの名を『かげろうの羽』という。なんとも風情のある名であろうか。

 

 いの町を流れる仁淀川は日本でも有数の和紙原料の原料である楮(こうぞ)の産地。

昔から培われてきた技術が脈々と現在にも伝えられている。

 

高知にきてこの和紙は何度か目にしたこともあるし、実際に気に入って買ったものもある。

 

そんな土佐典具帖紙職人に挾土秀平さんも魅せられたわけだ。

 

最後には左官で今回の出会いを作品にしていた。

 

やっぱり高知はええところだ。

自分が大好きな人が来てくれたことで改めて再認識できた。

 

私はもっともっと高知を押し上げていかないといけない。これが私に与えられた使命だと思い頑張っていこうと思う。

 

今回は自分の好きなことを好きなように書かせてもらいました。笑