snowpeak。
アウトドア好きなら聞いたことがあるだろう。
新潟県に本社があり、『オートキャンプ』という文化を創った立役者。
最近、メディアなんかではテントの中で会議をする会社なんて紹介されたりして話題を集めているsnowpeakさん。
この会社が2018年、満を持して高知県にオープンさせたのが
日本一の清流として名高い仁淀川。
こんなきれいな場所がいろんなところにあるんですよ。
河川そのものが観光スポットになるような高知県の大名物。
この清流に面して作られたこのキャンプ場。
snowpeakさんならではの洗練されたデザイン。ほんとにシンプルで素敵な空間。
清潔感あふれるシャワールーム。
きれいな流し台。
とても大事なトイレ。
『住箱』と呼ばれるあの国立競技場をデザインされた建築家、隈研吾さんが手がけた移動式のコテージ。
施設は申し分ない!!
そしてもちろんここでお昼ご飯。
snowpeak内にはないんですが近くの観光物産館おち駅でBBQセットを購入。
一人前2500円で肉、野菜がついてくるんですが侮るなかれこのお肉がめちゃくちゃうまい!!
中でも霜降りの牛ロースが最高。この値段で出してて大丈夫なんですか!?っていうぐらい。これはほんと間違いないので是非、食べてもらいたいですね。やっぱりBBQは美味しいお肉じゃないとね。
とにかく平日のデイキャンプを思い切り楽しませていただきました。
感想はとにかくかっこええ。でしたね。
他にも職員の方々に施設の案内や創業にいたるまでの経緯、もちろん数字のお話などの研修も実施していただいて見た目だけでなく、内情もしっかり勉強してきました。
皆さん、興味ある人もきっといらっしゃると思うので少しここに書いておこうと思います。
高知の山奥に広大なキャンプ場。
誰がどうやって。なんでできたのか。そしてみんなが気になるお金の話。
いったいいくらかかったんだ!?
1、誰がどうやって作ったの?
これはsnwpeakさんが高知県にキャンプ場を作りたいな。という構想から始まったそうです。とにかく高知県のいろんな場所を見て回って、当然、行政の方々ともお話をしながらココだ!!と決めたのが越知町だったそうです。最大の決め手はやはりこの唯一無二の景観だったことは間違いないみたいですが越知町役場が是非に!!という強いプッシュがあったそうです。このへんは後述しますね。snowpeakさんは現在、全国に越知町を含め5施設、展開しておられるので今後もキャンプ場運営にどんどん乗り出していくんではないでしょうか。
2、なんでできたのか?
これは当然、地域活性化のためにできた。だから行政も許可を出したわけだし、しっかりサポートする体制をとったんですね。もちろんsnowpeakさんはあくまで民間の会社なので利益についてみたときもここだったらいけると判断されてのことだと思います。なんでも市役所の試算によるとキャンプ場の売上、交通費、近隣スーパーでの買い物、商業施設の利用、雇用などその他諸々のいわゆる経済効果というものが
3億円。
この数字を見て、正直、小さいなぁと思った私。
でもなんにもなかったただの原っぱが3億円の経済効果を生み出す起爆剤になったと考えればこの小さな町にとっては大事な大事なこと。まさに地域活性化ですよね。
3、いったいいくらかかったんだ!?
みなさん興味あるのはやっぱりここですよね~(笑)
私も当然、興味あったので質問しまくりました。ちょっと色々書けない情報もあるんですが単純にこのキャンプ場の総工費は6億円。
これは全額、町、県、国などの行政が負担。そして運営は指定管理者制度でsnowpeakさんが行うといった形がとられています。ハードは公。ソフトは民。まさに典型的な指定管理者制度の形ですね。ただ、施設の設計からデザインなんかはほぼsnowpeakさんの構想どおりだそうです。要は越知町がとにかく誘致したい一心で頑張ったということですよね。そのかいあってかキャンプ場の目標年間売上4400万円だったところ、オープンしてわずか半年で軽がると目標を達成。大満足の数字をたたき出しているみたいです。
そして更なる大きな構想があるみたいですので今後の越知町&snowpeakさんの展開が楽しみです。