高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

ビバ田舎!ラグビーワールドカップより白熱する田舎No1を決める戦い。


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とうとうこの季節がやってきました。

 

くぅ~~~~~!!!来たんです!

 

今、日本中を賑わせているラグビーワールドカップ。日本の侍たちが外国の重戦車たちをなぎ倒し、勝利を掴む様は本当に日本人として感動を覚え、誇りを持たせてくれる。

 

しかし、、、そのラグビー凌ぐほどの熱き戦いがこの田舎で行われる。。。

 

もう数十年以上、長年に渡って【覇】を争いを続け、各チームが本当に命を削って、いや年齢によってはなにかしらの拍子に命を落とすかもしれない。

 

そんな田舎で繰り広げられる熱き戦いがここにはある。

 

 

そう!!

 

 

それは。

 

 

『部落対抗運動会』だ。

 

 

僕もこの地域の【覇】を争う歴史的戦いに参加してきたのでここに記しておこう。

 

 

これがいったいなんなのかがわからないという方も非常に多いと思います。

僕も昨年初めて参加させていただいたときはとにかくよくわからなかった。

 

 

なんでこの『部落対抗運動会』について説明しておきます。

 

 

 

1、まず部落対抗運動会の部落ってなに?

 

自治体に市町村が存在しているのは皆さんも当然知っていると思うんですが田舎ではさらにそこから住民独自の住所というか地名があるんです。古くは江戸や明治なんかから昔は元々そう呼ばれていた地域みたいなやつです。昭和や平成の合併やなんやかんやで古い呼称みたいなものはどんどん表記上はなくなっています。なので部落名を調べても住所は出てこなかったりするんです。

 

ここで大阪出身の僕はふと疑問を抱くわけですよ。

大阪時代によく耳にしていた『部落』は差別的であったり、同和地区のことを指している認識だったんで普段からあまり口にしないような言葉でした。

しかし、田舎ではどうやら同じ『部落』でも大阪とは意味合いが違うのかおじいちゃん、おばあちゃんなんかは普通に『どこどこ部落の人がなぁ』とか『隣の部落の家族や~』とか日常的に使っている。そこには当然、差別的な要素なんかは一切含まれていないので場所を変えれば言葉の意味合いも違ってくるんやなぁと。

 

とにかく部落ってのは住所録には記述はもうないけど、地域独自の小さな集落なんかのこと指すということなので覚えておいてください。

 

 

 

2、なんでこんなことやってんの!?令和よ。今!!

 

これはねぇ。もはやわからない。何百年と続くお祭りがなんでやってんのかなんてもうその本当の意味を知る人は少ないじゃないですか。

まぁしいていうなら【伝統】だからという言葉に集約されるような気がします。

なので僕が考察するにこの部落対抗運動会は元気の無くなった田舎を少しでも住民が盛り上げていこう!とかたまに集まってみんなの無事を確認しよう!だとかそんな理由で今もなお続いているんではなかろうかと思うわけです。

 

でもこれって実はすごいことというか僕がやりたかったことなんですよ。

僕、大阪の飲食店時代に構想があったんだけど実現できなかったのがこの【大人の運動会】なんですよ。大阪府立体育館とかどっかの公園なんかを借りてお店のお客さんをたくさん集めてチーム作って運動会やったら楽しいよね~!なんてマジで妄想してたんですよ。だから初めてこの運動会を見たときは目からウロコというか『僕がやりたかったことここでもう数十年にわたりやってるやん!』ってびっくりしたくらいです。

 

 

3、やるからにはガチンコ勝負。

 

僕が参加した運動会は全部で8部落の対抗運動会。

参加者は10代~90代までと三世代にわたる幅の在り様。こんな運動会、なかなか都会ではお目にかかれませんよ。笑

 

見てくださいこれ。

高齢者向けの競技の代表格『藁(わら)あみ競争』

時間内に稲わらをどれだけ長く編めるかという競技なのだが、出てくる!出てくる!腰の曲がったじいちゃんばあちゃんがここぞとばかり選手として、介助人を引き連れて最前をきって出てくるのでとにかく大盛り上がりなんです。

 

 

なんですが。。。

 

 


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 (スマホカメラの望遠機能最大MAXの写真)

 

 

とにかく地味。。。

 

 

競技がスタートしても、皆さん地べたに座ってなんか手をこすり合わせてモミモミしてるような雰囲気。

中継用のカメラでもあって手元をアップした映像なんかがあったら少々、僕も盛り上がれるんですがとにかく遠すぎてまったく見えない。。。手合わせてなんか拝んでる!?くらいの格好。

 

何をどうしているかも見えないまま気が付けば制限時間が来て終了!!

じいちゃん、ばあちゃんの健闘を称え、みんなから盛大な拍手が送られるんですが遠目に見てると勝敗さえわからない。いったいなにをどうしてたの!?どうなったの!?多くの疑問が。。。

 

しかし、まぁそこは郷に入ったら郷に従えでとにもかくにも僕も全力の拍手を送りました。笑

 

 

 

でもこういう高齢者が参加できる競技があるってなんか年寄りを置き去りにしてなくて活躍してもらおうって精神がとっても魅力的ですよね。来年も続投してほしいですがあと少し、見えるように工夫してほしいです。笑

 

 

ところで僕はというと今年もいろんな競技に参加しました。

御年、35歳のべっちゃんですがなんといっても僕の部落では最年少男子の栄光!?を今年も保持。

 

 

 

35歳でよ!?笑

 

 

 

毎年恒例、その日一番の盛り上がりを見せる運動会の花形。

 

『部落対抗リレー』に参加したんですが【10代~20代枠】、【30代枠】、【40代枠】、【50代枠】、【60代枠】ってあるんですよ。

 

 

僕は当然、最年少なので10代~20代の枠に。。。

 

 

いざ、スタートラインに並んでみると。。。全員、中学生or高校生。その中に35歳。。。

 

 

えっ!?陸上部の生徒と顧問ですか!?

 

 

みたいな絵図らになるわけよ。

 

そらそうでしょ。今日び、生徒と一緒に短距離を全力で走る陸上部の顧問なんて20代だぜ。

 

これはほんと部落によって子供の数や参加できる人数に限りがあるので仕方ないことだけどこの歴然たる差に笑えてきます。

 

 

 

『よ~いドン!!』

 

 

軽快に走る、中高生諸君。

 

ドタドタ走る、35歳。

 

あれあれあれ。。。

 

 

どてっ!!くるっ!!

 

 

上!?前!?後!?

 

 

どうなったかはまったくわかりません。

 

 

しかし、おそらく僕が原因でしょう。笑

 

 

コーナーで巻き込み事故発生!!

 

 

おじさんと超若者が転倒!!

 

 

おじさん苦悶の表情!!

 

 

肩痛てぇぇぇぇ。。。

 

 

ひじジンジンしてるやん。。。

 

 

膝、爆発したんじゃね!?

 

 

ほんとそれくらいの衝撃。

 

 

学生の時に全力でこけるより数倍の衝撃よ。

 

 

アルマゲドンの直撃くらったんじゃね!?くらいよもう!!

 

 

 

それでもおじさん立ち上がったよ。

 


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そしてこれでもかという力走を見せました。

 

 

2位になりましたよ。3人中のね。笑

 

 

結果は総合で3位/8部落中、というけっこういい成績を残した僕の部落。

 

 

とにかくめちゃくちゃ疲れたし、がっつり怪我もしましたけど今年も楽しかったです『部落対抗運動会』笑。

 

 

これが田舎の片隅で地域の【覇】を争う白熱のバトルの正体です。

この時期、高知県の多くの場所で部落対抗、集落対抗の運動会が催されていますが年々その数は減ってきているそうです。

参加者はもちろん、準備や運営など多くの人間が必要となるイベントですので少子高齢化の地域にとっては確かに存続が難しい行事ではありますが僕はとってもこの催しの良さを感じています。

 

きっとおもろいと思うんですよね。県外の参加者なんかもドンドン増えたらきっとファンができると思います。なかなか大人になって全力で運動会なんてする機会ないですから。 

 

最後に炎天下でうまそうにラムネを飲む長男を。


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ほんと田舎、最高ですね。