古民家購入の前に立ちはだかる巨大な壁、現る。。。
古民家暮らしを初めて2ヶ月になるべっちゃんです。
さて今日は当時のことを思い出しながら巨大な壁についてかいていこうと思います。
前回の記事では古民家の状態を専門家にジャッジしてもらったという内容でした。
おかげさまで僕が見つけたこの古民家はリノベーションすれば大丈夫とのお墨付きを三社さんからいただきました。
そうと決まれば後はもう。。。
購入しかないでしょ!!
家全体の様子はこんな感じ。
雑草!!yeah!!
もうね。夏なんて目の前一面が緑の海。全員セイタカアワダチソウ??くらいの背丈。
僕が超絶苦手なバッタ。かなりデカめで模様がはっきりわかる奴、めちゃくちゃいるネ。
石退けたら50年ぶりに光を見ましたみたいな顔した大量のダンゴ虫。ハロー!!
長男坊が大興奮で発見したヘビ。種類はわかんない。マムシじゃなかったらいいな。
秒でマラリアにかかってしまいそうなほどたくさんいる無双状態の蚊。ちぃすぅたろかぁ~。
雑草!!yeah!!
この雑草が大半を占める我が家。
敷地面積は200坪。
デカすぎる。。。
なのに家は超ちっせ~。笑。
まぁお家はコンパクトに住みたかったのでこれで良し。
古民家ってデカすぎて部屋を持て余すことも多々あるし、なにより広くてデカい家は掃除が大変なんて話も。。。
そんな大きすぎる土地と超小さいお家を購入しようと不動産屋さんに申し出。
『わかりました~!!手続き進めておきますね~!!』なんて軽快な返事。
『あぁそうそう!べっちゃんさん!ちょっとこの土地、ノウテンしないといけないんですよ~。なので時間がかかっちゃいます。』
ノウテン??
説明しよう!ノウテンとは【農地転用】のこと。
どんな土地にも【地目】ってのが設定されていて例えば家を建てる土地だったら【宅地】だったり、畑だったら【畑】というふうに地目が決まっているのだ。
そして今回べっちゃんが購入しようとしている土地の一部が地目【畑】だったのだ。
実はこういうケースは田舎では珍しくない。農家さんがたくさんいるのでこういったパターンは結構あるあるだそう。
しかし、この【畑】という地目がつけられた土地は一般人には購入できない仕組みになっている。
購入できるのは【農家】か【農地所有適格法人】のみ。
(全然関係ない情報!あの小林武史も2010年に農地所有適格法人を設立している。やることがオシャレ!)
これは【農地法】という厳格な法律で定められている。
各地域に農業委員会という組織があり、この組織が農地法を用いて管理しているのだ。
でもべっちゃんは農家じゃないし、どうすりゃいいんだ?
ここでようやく【農地転用】という制度が使われる。
要は地目【畑】を→地目【宅地】に転用することで一般人でも購入できるようになるということだ。
ほ~ほ~。
そんならすぐに農地転用したらええやん!って思うでしょ。
これがなかなかそうはうまくいかないのよ!
そもそも農地法ってのは食料自給率を確保するために農地を守ろうって法律なの。
つまり、農地減らすな~!!!!っていうのが大義名分。
一回、農地転用しちゃったらなかなか畑に戻す人いないでしょ?どんどん畑なくなっちゃう。
だから審査とかが結構厳しいの。
そもそも農地転用できません!!
なんて決められた農地なんてのもあるから購入する際はいろいろ、気をつけたほうがいいです。
しかも審査にめっちゃ時間がかかる。
3ヶ月~1年以上って超ロングタイムを要する。
(なげ~よ!ながすぎるよ。。。)
ちなみにべっちゃん宅の【畑】所在地。
え~。見た目はどこもかしこも雑草畑なんでまったくわかりません!!
まぁそんなこんなでとにかく待つしかない。
農地転用の手続きは不動産屋さんと行政書士さんらに任せてとにかく待つしかない。
自分でやる人っているのかしら?
それから約1ヶ月後。。。
電話が鳴った。
不動産屋さん『べっちゃんさん!緊急事態です!ノウテンできません!ぬかってましたぁ!(土佐弁:見落としてた~!とか失敗した~!とか言う意味)』
べっちゃん『え~!つまりどういうことですか?』
不動産屋さん『つまり購入できないってことです!!』
おいおいおいおいおいおいおいおいおいお~い!!!
なんやそれ!!
ノウテン余裕っす!!みたいなノリでしゃべっとったやないか!!!
この不動産屋さんももちろん田舎の不動産屋さんなのでこういう手続きはやりなれてるはずなのだが今回のは初めてのケースだという。
どうやら面積が問題なようだ。
上記の図の通り、200坪のうち一部(緑の部分)が【畑】なのだ。
一般人が農地転用で地目を変更し、土地を購入できる。
ここまでは合っているのだが制約があって一定の面積以下でないと購入できないとのこと。
僕もネットやらで調べたりしましたがイマイチよくわからない。
肝心な不動産屋に聞いてよくわからん説明。。。
ただ、すべての書類を持って農業委員会に相談に行ったところ、審査をしてもらう以前に断られたというのだ。
これはもう動かしようのない事実!
田舎での農業委員会の立ち位置はもはや神の領域。THE・天竜人。
これこそが巨大な壁!!
その正体は農地法だったのだ。
どっ!!!どないしよ。。。
こまったこまったコマドリ姉妹。。。
続く。