高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

高知に来てここに行かないなんて考えられない。高知県檮原(ゆすはら)町を行脚してきました。

 


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見てくださいこの瀟洒な建物。

 

これ、高知県の山奥のド田舎。町内の91%が森林に覆われ、人口わずか3500人程度の町の町役場の庁舎なんです。

 

その昔、高知県下で東西の双璧。東の野市、西の檮原と言われるほどの力を持っていたという雲の上の町と謳われるこの町。

 

檮原町

 

全国に先駆けて森、水、光、風を利用した最先端の自然エネルギーを活かした取り組みを行いエネルギー自給率100%を目指しており、国が認める環境モデル都市みたいなものにも選ばれている。とにかく高知の山奥で世界に名だたる成果あげる檮原町

 

ちなみに上の写真の町役場、太陽光発電はもちろん、空調や資材など環境に配慮した役場になっていて建物の環境基準だかなんだかを示すランクでも最上級のSランクを取得しているそうです。

 

 そんな檮原町にお邪魔してきました。

 

今回のお目当ては2つ。さっそくご紹介していきましょう。

 

 

1、雲の上の図書館


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とにかくオシャレな図書館としかいいようがない。

大阪にいたときからこの図書館の存在は知っていて高知に住むことになったら絶対に行ってみようと思っていました。

もうね。図書館の既成概念をとっぱらうかのような図書館。もはや図書館というか本がおいてあるコミュニティスペースみたいな感覚でした。

 

・土足禁止

・おしゃべりOK

・キッズルーム、授乳室、子供相談室

ボルダリングができる

 

など図書館の枠に収まらない規格外なところもあり、もちろん本来の図書館としての本の展示にもいろんな工夫がなされている。

 

なかでも目を引いたのがこれ。

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(写真は雲の上の図書館HPから引用)

自然、芸術、文化、歴史にわかれ古今東西の知に触れることが出来るリベラルアーツ(教養)の森。

 

ようはこのテーマ、読者へのメッセージを考え、図書館の職員たち、司書さんたちが選出した本が一同に解する場所。ただただ名前順、ジャンル順に陳列されるだけじゃなく、ここの図書館のここで働く人の特色が出されているコーナーだ。こういう人の血が通ったものが垣間見れるのがやはり楽しいです。いくら見た目や機能がよかったってそこにいる人たちの温度が感じられる場所でないとね。

 

私が図書館をブラブラしている最中も近所の小学生が数人集まってゲームをしていたり、学生が勉強していたり、小さいお子さんを遊ばせながらお母さんたちが井戸端会議に花を咲かせたり、おじいちゃんがお昼寝していたりとさまざまな使い方をしているように見えました。

 

こういう形の公的施設が今後はきっと市民のニーズにマッチしていくんだろうな。しかしまだまだ行政にはその力は正直ない。いや受け入れる勇気がないと言ったほうがいいかもしれないがこの檮原町はそれをやってのけた。さらに言う。この図書館建設にあたってはなんと12億円の費用がかかっている。

人口3500人の町の財政からするととんでもない。図書館ひとつ建てるためにこれだけの金をかけるのは驚愕の数字だ。しかし、現実にはこれが可能になった。

このエピソードを聞いただけでもこの檮原にはまだまだ力があるのが見て取れるだろう。

 

 そんな檮原町がまたひとつ話題をかっさらっていったのが次に紹介するこれだ。

 

 

2、ジビエカー


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・・・???

 

雲の上の図書館とかなんかかっこいい話の後になにこれ。

 

そもそもジビエカーって。。。

 

なに。。。このデザイン。。。

 

と思った人!!!

 

お願いします。最後まで読んでください(笑)

 

先ほども書きましたが檮原町は91%が森林に覆われている町。91%ですよ。むしろ森林のほうが主役で住んでる人間のほうが脇役ですよね。

そんな町だからとにかく鳥獣被害も出てくるわけです。イノシシやシカ、タヌキやサルといったような野生の動物たちがわんさかいるわけです。

 

そこで田舎のほうではよく聞くアノ声があがるわけですよ!害獣駆除した動物をどうにか商品化できないものかっていう。でも猟師も少なくなってきてるし、加工施設作るのも、なんだかんだするとお金もかかるし。。。やっぱりできないよね。っていうパターン。これお決まりです。笑

 

しかし!!そこは檮原町。やってのけるわけですよ。立派なジビエ専用の食肉加工場を建設。もちろん数千万円。しかもジビエカーという全国初となる最新式の設備まで整えて。全国の鳥獣被害に関する話題、ジビエに関する話題を一気にかっさらっていきました。

 

どうですか。

 

ここまで読んだらなんか続きを読んでみたくなってきませんか?笑

 

このジビエカー。

 

あのトヨタさんが作っている完全受注生産のオーダー品。

 

その金額。

 

2000万円也。

 

どうも私はお金の話をしたがるんですよね(笑)

でも自分ではそんなにゲスい金の話をしているつもりはありません。みんなが疑問に思うような日常のちょっとした気になる数字を書いているつもりです。笑

 

まぁとにかく高級スーパーカーが買えちゃうくらいの金額なわけですよ。

 

こんなん買えます!?

 

全国で一番最初に!!

 

なかなか肝が据わってるでしょう檮原町。笑

 

もちろんこのジビエカー自体もすばらしい品質なんです。

このジビエカーの利点を2つあげておきますね。

 

・現場に直行できる。

これですよね。動く加工場なわけです。猟師さんから連絡が入り次第、すぐに出動できる体制を整えています。ジビエは鮮度が命。原則、2時間以内に解体しないといけない。しかし猟師さんだとどうしてもすべての猟が終わってから持ってきたりとなかなか難しいのでこのジビエカーが取れたそばから解体していくわけです。

 

・この車の中だけで衛生的な一次加工ができる。

 


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この車の中で『血抜き』『内臓出し』などの一次作業をおこなうんですがゴミを一切ださない仕組みになっているんです。

血の一滴まで全て持ち帰って処分できるという徹底ぶり。だから衛生的で安全なジビエの調理ができるんです。

自分で食べちゃう猟師さんなんかは山の中で堵殺して地面に直でおいて血抜きしたり、腹を割ったり、皮を剥いだりします。もちろんそのワイルドさはいいです。僕もどっちかというとそういうの好きなタイプなんで。ココでしか食えない、非日常の体験みたいな。

 

しかし、商品化して売るとなったら話は別。ジビエ寄生虫の問題などもありとにかく衛生管理はきっちりしておかないといけない。だから加工場だけでなく、わざわざジビエカーを導入してるわけです。これが檮原ジビエの売りです。どこよりも先駆けて最新の設備を使っているという売り。価値あると思いませんか?

そしてもっともっとこの売りをPRしていけばきっと全国のお客様が檮原のジビエが食べたい!!ってなると思うんですよね。

 

とまぁこんな感じで檮原町を行脚してきたわけです。

他にも雲の上のホテルに泊まったり、町並み散策もしてきましたがまたなんかのタイミングで書きたいなぁと思います。

 

今回は『雲の上の図書館』『ジビエカー』でお送りしました。笑