2ヶ月にわたる長く、苦しく、楽しい練習もようやく終わりを向かえました。
練習の最終日は今まで一生懸命、ご指導いただきましたインストラクターさんの涙の挨拶に僕(おじさん)も感動したのを覚えています。
さぁ後は本番を残すのみ。
台風の影響が懸念されましたが当日はばっちり晴天。
60年以上の歴史の中でよさこい祭りは一度も中止、延期になったことがないそうです。200チーム以上の参加。踊り子だけでも2万人弱くらい。お客さんも100万人を越えるというよさこい祭り。踊り子マジックというか皆さんのよさこいに対する熱が天気をも凌駕してしまうんでしょうね。本気でそんなことを感じてしまいました。
8月10日の本番初日。
高知市内の中心部はおそらく駐車場も確保できないだろうとタクシーで集合場所へ。
通気性が良い!!とはいえない衣装。
しかも長袖?っ言うんでしょうか、長ズボン?って言うんでしょうか。笑
これがもうとにかく暑い。笑
来てる最中から汗かくし、なにより汗で衣装が身体にくっついてくるんですよ。
開始前のタクシー移動から息子はこんな表情でした。笑
あっ。一応!一応!宣伝というか周知だけ。笑
実はこの衣装は奥さんがデザインをしております。
確かに暑い衣装でしたけど男女ともにスタイリッシュでかっこいい仕上がりになってると思います。作りもしっかりしていて踊り子さんや衣装担当の方からもご好評をいただいていました。
なのでよさこいの衣装をデザイン・製作していただきたい方がいましたら奥さんに相談してみてください。よろしくお願いします。笑
さて。
わらわらと集合場所にいろんなチームの面々も集まってきました。このときがなんかいよいよ始まるんやな~って感じがとってもしましたね。
メンバーが全員揃いみんなで気合いの掛け声を終え演舞場へ向かいます。
ちなみに高知市内に16ヵ所も躍れる場所が開設されています。
その中でも【競演場】と【演舞場】に別れています。
【競演場】とは審査員がいて最終日に発表される受賞チームの審査をしています。
【競演場】
上町
升形
中央公園
追手筋本部
梅ヶ辻
菜園場(さえんば)
愛宕(あたご)
万々(まま)
【演舞場】とはただただ踊る場所という意味です。
旭
秦
帯屋町
京町
高知駅前
【競演場】だろうが【演舞場】だろうがお客さん目線でみたら躍りの違いはそんなにありませんのでどこで見るか!?だけが重要になりますね。
どこで見たらええかしら?なんて疑問はまた別の記事で書きます!今回は踊り子の目線で書かせてくださいね。
初のよさこい本番1発目の舞台は【帯屋町】。
すべての踊り場の中で1番距離が長い。つまり何度も何度も踊らないといけないベリーハードな演舞場なんです。いきなりココかぁ。。。笑
でもでもこんな感じでアーケードになっているので太陽にさらされないのがほんとありがたい。
550メートルもあるアーケードの両サイドには二重三重にもわたってお客さんがぎっしり。
この演舞場は広々として踊りやすいし、お客さんもたくさんいらっしゃるので盛り上がるし一体になれる感じがすごく心地よかったですね。
ここでスイッチが完全にフルスロットルになりました。
『めちゃくちゃ楽しいやん!!』
年甲斐もなくかなりはしゃいでしまいました。笑
そこからはもう怒濤の躍りラッシュ。
炎天下だろうがなんだろうがハイテンションで踊りまくる。
躍りが終わった後に各競演場、演舞場のスタッフさんたちが冷たい飲み物を用意してくださっているんですがもうそれがたまらなく美味しい。
中学の部活の練習。ようやく訪れた休憩時間に飲むあのお茶の美味しさが甦りましたね。
余談ですがだいたい各踊り場で2~3杯は水分を補給するんですが1日踊っても小便は1回しかしませんでした。つまりそれだけ汗で出てるんでしょう。
ここで踊り子ならではのあるあるなんですがとにかく移動時間、順番待ち時間が長いんです。
200チーム以上が16ヵ所の躍り場に分散するんですがやっぱり人気の競演場や演舞場があるし、出来るだけ移動距離少なく近場で踊れる場所をどのチームも回りますので1時間はざらに待たされますね。
この待ち時間がとにかく暑いし、疲れるので躍りのテンションがめちゃくちゃ下がります。すっかり鎮火されてしまうわけです。笑
上手にする人はその間にお店に入ってご飯食べたりするんですが子連れの僕はそうもいかずで。。。とにかくこの待ち時間をもう少しなんとか解消できないもんかなぁというのがおそらく踊り子の大半が抱く願いだろうと思いますね。
この順番待ちを解消できる方法を編み出せばまたかなり楽しめるだろうなぁなんて思ったりしますね。
とはいえ、また踊り出したらスイッチが入るんですけどね。
そんな感じで丸々2日間、躍り倒しました。
2日終了時なんかもう立ってるだけで寝れそうなくらい疲労が爆発してました。笑
ここで僕が踊った中でオススメの気持ちよかった場所を3つ紹介しちゃいます(笑)
1、梅ケ辻競演場
ここは距離自体はそんなに長くはないですが緩やかにカーブを描いた道程が踊っている僕自身もなんとも言えない隊列の美しさを感じれました。
道幅もしっかり広く、隣を気にせずおもいっきり大きく踊りやすいのが印象的でした。
後から知ったんですが『君が踊る夏』というよさこいの映画にも使われた競演場らしいです。
ほんと隊列の造形美は他の追随を許さないほど美しい競演場です。
2、はりまや橋競演場
木で作られたアーケードが特徴的なこの競演場はとにかく狭い。ただこの狭さがいいんです。
従来の感覚で隊列を組んで踊ると隣にぶつかるし余裕で沿道のお客さんにもぶつかっちゃうくらいの狭さ。この踊り子とお客さんとの距離が近いというところにだからこそ一体感を感じました。
また夕方に踊ったので地方車から照らされるライトを浴び踊ってる僕自身もかなり気分が乗せられたのを覚えています。
3、追手筋本部競演場
ここは数ある躍り場の中でもいわゆる花形的な踊り場だと思います。
高知のメイン道路である追手筋を完全に方向者天国にし、たくさんの観覧席を設けた会場はまさに本部の名に相応しい面構え。
またここでもらえる『花メダル』というのがとても価値があるそうで踊り子たちはここぞという気合いを入れ、躍りを披露するそうです。張り切る踊り子さんたちにのせられて僕も張り切って踊ってました。
以上。
実際踊ってみて楽しかった【競演場】をご紹介させていただきました。
でもね。
やっぱり最初に感じた【楽しさ】ってのが1番印象に残りましたね。
よさこい祭りは見るのも楽しいですがやっぱりやってみるのが楽しいです。
何度も言いますが
チーム一丸となって練習するあの時間。
みんなで躍りを完成させるあの達成感。
沿道で応援してくださるお客さんの声援。
踊った後の充実感。
最終日が終わった時の喪失感。
とても充実した最高の夏を過ごすことができました。こんな体験をさせていただいたのは家族の協力もあり、【ミヤタジュクJAPAN】さんというチームであり、共に頑張った息子があったからこそです。
なんか感想文みたいになっちゃいましたけどよさこい祭りの魅力、少しはお伝えできましたでしょうか?
是非、機会を無理矢理にでも作って踊ってみてください。何ものにも変えれない感動や青春が謳歌できますよ。