高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

生まれて初めての灯火採集をやってみた。


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こんばんわ。

 

高知県で古民家暮らしを始めたべっちゃんです。

 

今日はまだまだ夏休みの延長!?みたいなノリで虫取りに行ったお話を書いていこうと思います。

 

今回の虫取りは田舎でなんとなくイメージできるこんな感じではありません。

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(今日、こんな麦わら帽子かぶって親子で虫取りする人いるんかな)

 

 

虫取りと虫かごなどという虫取りデビューしたての初期装備ではなく、虫取り技術界(そんなもんないですが・・・)の中でもハイクラスの虫取り技法である

 

 

 

 

 

 

灯火採集

 

 

 

 

 

にチャレンジしてきました。

 

 

灯火採集とはなんぞや。

まぁ読んで字のごとく「明かり」を使って虫を採集するんですが、その設備の準備が大変なのでやろうと思ってもなかなかハードル高めな虫取り。

 

カマキリ先生でおなじみの香川照之さんや虫好きで有名な的場浩二さんらの芸能人がテレビの企画でやっているのを見たことがあるくらい。

 

まず子供だけでは実現不可能ないわゆるマネーのかかった大人の虫取りだ。

 

必要なモノといえばまずはライト。

しかもただのライトではない。水銀灯と呼ばれるライトが好ましい。

この水銀灯というライト、以前は工場や工事現場、街灯など数多く普及していたのだが、LEDというライト界の革命児が現れたのも大きな要因となり、時代の流れとともに衰退の一途をたどることとなり、あのパナソニックさえも2020年に生産を中止してしまった。

 

そんな水銀灯のなにが灯火採集に好ましいのかというと【紫外線】だという。

 

 

もちろんLEDライトを照らしても虫は光に誘われて寄ってくるのだが紫外線を発する水銀灯のほうがより、集まってくるということなのだ。フムフム。

 

ということでまずは水銀灯投光器を用意。

 

お次は白い布だ。

 

これはなんだっていい。シーツでもいいし、手芸用品売り場で布を買ってこればオッケー!!

 

 

そして最大の難関はおそらく。コレ。

 

 

発電機だ。

 

 

昨今、日本各地で豪雨や地震の影響で災害が報道されており、事前の防災対策が重要だ!ということも多くなってきた。

べっちゃん宅も南海トラフ地震の影響が最もあるとされる高知県に住んでるもんだから家には常時、水や簡易トイレ、バッテリー、非常食などは揃えてはいるのだが、有事の時に電力を起こすための「発電機」はさすがにまだ用意できていない。

だって。高いんだもん。。。

 

それにそこそこの容量の発電機ともなれば大人二人で持ち上げなければいけないくらい重いし、大きさもそこそこ。いったいどこに置いとくねん。。。

 

などという理由から購入には至っていないですが今回はお借りすることでこの課題をクリアー。

 

 

ということで。

 

水銀灯、白い布、発電機灯火採集三種の神器を積んで山奥へ。

 



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設置の様子。


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ライトオン!!!

 

 

発電機のけたたましい音とともに煌煌と水銀灯が光り輝く。

 

辺りが夜の山々に囲まれているからだろうか、光と言えば天に輝く星だけなのでライトアップしている一帯が異常に明るく見える。

 

ものの数分でこの状態に。


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写真では伝わらない部分もあるが、けたたましいほどの虫、!!

 

 

白い布にぶら下がってる虫もそうだが、地面にはこれ以上に虫。

虫が散らかってるという表現がぴったりな様相。

 

 

なかでも群を抜いて数を占めるのがコイツ。

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(写真はお借りしてます)

 

 

カメムシだ。その数、ゆうに200はくだらない。。。

 

なにも刺激しなければただの烏合の衆だが、触れたり、踏んづけちゃったりすると。。。

 

 

 

 

 

アーメン。。。(しばらく鼻呼吸はお休みです)

 

 

 

 

 

 

他にも子供の手のひらほどのサイズ感ブリブリのこんな来客も。

 


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だ。

 

 

べっちゃんのキモい虫ランキングの中でもベスト5にはランクインする蛾も相当数、飛来する。

 

しかし、不思議なもので数が多くなると不思議とそこまでの気持ち悪さがなくなってくるのだ。(ただ麻痺ってるだけ?)


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この写真の蛾もよく見ると落ち葉そのもので、生命の神秘すら感じられる領域に気持ちが昇華し、普段では考えられないが思わず手に取り、曇りなきまなこで観察してしまうのだ。(ただ麻痺ってるだけ?)

 

 

カメムシ、蛾と続けざまに紹介しましたがここからが本番ですよ!!

 

 

この灯火採集は長男坊も参戦。小学生の男の子のお目当てと言ったら、やっぱりあの虫。

 

 

夏の虫取りの醍醐味。



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虫のなか虫でてこいや~!!でおなじみのクワガタですよね。

 

 

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(写真はお借りしてます)

 

興奮して、肝心の写真に収めるの忘れちゃったんですが標高の高い山に住むという【ミヤマクワガタ】や【コクワガタ】など数匹をゲットすることに成功。

 

 

ぶーーーーーん!!!と割と大きな羽音がしてバシッって地面に落ちたり、布に飛んでくる様はさながら小石が山から飛んでくるようで直撃したら絶対、痛いよなぁって思うレベル。

 

 

これには長男坊も大興奮!


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クワガタ来たぁぁぁぁぁあああ!!と言って採集しておりました。

 

 

他にも珍しい虫?レア虫?としてツノトンボ(ブログのトップ画)やオオゾウムシ、ミミズクといった生まれて初めて目にする虫が飛来して大人も大興奮の灯火採集となりました。

 

 

さて。この灯火採集。

実はべっちゃんが言い出しっぺではなく、今回、この大掛かりな準備から実施までをやってくれた立役者がいまして。

 

それが自称、昆虫博士のお友達。

 

幼少のころより、虫が大好きで、大学では学生生活における学業のすべてを昆虫に費やすほどの自他ともに認める「虫」男だ。

 

彼が学生時代に研究した論文をパワポでプレゼンしてもらったことがあったが虫素人のべっちゃんが聞いてもなるほど!おもしろい!と言わしめるほどの内容でこれは是非、皆さんに聞いてほしいくらいの虫トークだ。

 

彼の自宅には常時、数千匹の虫を飼育し、虫の飼育のために部屋を作り、一年中冷暖房で管理するというほどの熱の入れ様。

 

べっちゃんが今まで知り合った中で彼ほどの虫愛と情熱、知識を持った男を見たことがない。

 

そんな昆虫博士が灯火採集に誘ってくれたんだから行くに決まってるでしょ。絶対、おもろいことしか待ってないもん(笑)

 

案の定、べっちゃんが気持ちが昇華し、素手で蛾を触っている頃、彼は顔面首元など衣服で覆いきれない素肌の部分にも虫が群がりまくった状態で、僕に懇切丁寧に蛾の説明をしてくれる。

 

いやいや。。。カメムシが目に、片足突っ込んでまっせ!!と思わず突っ込みたくなるが真剣に説明してくれるもんだから何も言えない。

 

長男坊も顔や首元に蛾がついてる彼を見て「お兄ちゃん。。。蛾、ついてるで!!」と指摘するも

 

「虫好きやから払いのけられへんのよ~」とにこやかに返事する彼を見て、幼心にもひいていた長男坊の顔が印象的でした。笑。

 

でもほんとこんなふうに昆虫が大好きな人と虫取りってなかなか行くことないじゃないですか。せいぜい、虫取りって父親とか友達とかくらいかな。僕の記憶では。

 

それこそテレビとかで虫に詳しい大学教授とか専門家と虫取りに行く企画がありますがそんなんできるのってやっぱりテレビだけだし、なにより、子供が参加できる機会ってすごく、少ない。

 

どんな虫が飛来してくるかわからない完全、アドリブのこの状況で手に取った虫の説明ができるのってやっぱり膨大な知識量が為せる技だし、子供にとってはほんとに頼もしい昆虫博士だと思うんですよね。

 

こういうのイベントでやってみてもきっと楽しいと思うんで灯火採集、是非、参加してみたーい!!ってお子様いらっしゃいましたらお声かけ下さい。

 

ただ、冗談抜きでしゃべってたら口の中に虫は入ってくるし、体のいたるところに虫がとまるのでその辺、我慢できる保護者の方じゃないと厳しいかもしれませんね(笑)