高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

地域おこし協力隊あるある。テレビ取材はこう受けろ!最高のテクニックを披露します。

地域おこし協力隊をやっていると取材を受ける人も多いのではないでしょうか。

 

都会と違ってけっこうちょっとしたことでニュースなんかに取り上げていただけるのが田舎のいいところ(?)なんです。

 

かく言う僕もほんと最初の頃は大阪から高知に移住したってだけでラジオの取材、ローカル雑誌なんかに取り上げられたりしました。

 

大阪では考えられませんよね。。。笑

 

大阪に普通に住んでるだけでなかなか取材されることなんかもちろんないですし、近隣に知られてしまうということでプライバシーの侵害だー!なんて声も上がってきそうです。笑

 

これが良かれ悪かれ田舎の特徴です。笑

 

しかしこの超密着型のメディアは考えようによってはとってもいい広報宣伝になるんです。ほんとに県民の方々の多くが見ていらっしゃいます。

 

なので僕もお仕事でなにかあるときは積極的に取材依頼をお願いしたりします。

 

こんな感じで。



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さて今回はサイクリング事業を担当している協力隊仲間から全国放送の取材を受けるから手伝ってくれませんか?と応援要請があったのでお手伝いに行って来ました。

 

僕が住んでいる香南市はサイクリング事業に大変、力を入れており、これからますます盛り上げていこうとしています。まさに市を挙げての観光事業の一翼を担っています。

 

前述で田舎は取材があふれていると言いましたが全国放送は別です!別格です!高知の田舎の出来事が全国放送の電波に乗るなんてことはもうほんと稀。

 

僕も意気揚々と現場に乗り込んだのでした。

 

するとものすごい機材の量。

 

4トントラックを改造した車からは5メートルほどのアンテナがそびえ立っている。

 

そのほかハイエースバンが2台。

 

あちらこちらに電源をひくコードが張り巡らされ、スタッフも総勢15名くらいはいる。

 

僕『うわーこれはすごい。さすが全国放送。機材も人もめちゃくちゃ多いなぁ。』

 

田舎のTV取材は最小でカメラマンとレポーターの2人とかいうこともざら。なんとなくの台本もなく当日、あーせいこーせいみたいなやり取りがあるだけ。笑

 

しかし、全国は違う。わずか数分の中継のためにこんなにスタッフがいるのか。

 

さぁどんな取材になるのか楽しみだなぁと思っていました。

 

するとスタッフさんたちの中でも1番にこやかな中年男性が僕に近づいてきた。

 

男『べっちゃんさんですね。どうぞこちらへ。。。』

 

僕『はい!(場所変えてメイクとかすんのかな?打ち合わせかな?やっぱ全国やもんなぁ!!)』

 

。。。ゴソゴソ。。。

 

僕『えっ!?なになに!?なにするんですか!?』

 

数分後。。。

 

完成。。。



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総重量20キロはあろうかという機材を背負わされ、カゴに機材を取り付けまくったママチャリにまたがらされた僕。

 

男『べっちゃんさんはアナウンサーが走るあの二人乗り自転車を追いかけてください。カメラの角度もありますんでちょっと後ろを追走するような形で。。。云々閑雲。。。』

 

男『ではリハーサル行きます!!』

 

二人乗り自転車には協力隊仲間と可愛らしいアナウンサーが乗っている。

 

そこから3メートルくらい離れた場所で併走の準備をする僕。

 

先程の男の合図で走り出した自転車。

 

アナウンサーは僕のほうを見てロケーションがどうとか自転車がなんだかんだとカメラ向かって話し続けているが、とにかくゆっくり走るので僕はバランスを取りながら併走するのにやっとだ。さらにママチャリに付けられたカメラを見ながら画面の中心にアナウンサーを持っていかなければならない。

 

スピードを合わせて走りながら画面を見ながらもちろん前を向いてまっすぐ走らないといけないというデタラメな走行法。

 

そしてなにより背中に背負っているものがとにかく重い。

 

 

男『はーいOKです。画(え)、確認しますねー。ゴニョゴニョ(無線でやり取りしている)』

 

5分~10分後。

 

男『はい!じゃあもう1回リハいきましょうか!べっちゃんさんさっきの感じでよかったですよー!あともう少しだけ後ろに下がってもらって、こっちまで来たら映り込まないようにすーっとあっちへはけてください!ではお願いしまーす!!』

 

これを何度も何度も繰り返すのだ。

 

生放送は一発本番なのでとにかく入念。

 

ささいな音が入ってないか。映像はちゃんと撮れているか。電波がおかしくならないか。照明はばっちりか。アナウンサーのレポートに他のスタッフがあーでもないこーでもない。

 

読んで字のごとく念がとにかく入りまくったリハーサルの応酬。

 

もちろん僕はその間も

 


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これだ。

 

 

男『はい!!リハ本番30秒前ぇぇぇぇ!!』

 

この掛け声がかかると。

 

僕のママチャリに着いてるライトの電源を入れにくるだけのごつめの人。

 

男の『はい!!○○○ーーー!!』をすぐさまリピートするだけの気弱そうなねえちゃん。

 

とーおいところで板みたいなんを持ってるだけの若い兄ちゃん。

 

撮影始まったらどこか姿が見えなくなるおじさん。

 

 

ここでようやく僕の心の声が叫び始めた。

 

『えっ!?!?』

 

『誰かこのママチャリ運転できるスタッフおるやろ!?!?!?!?!?』

 

『この仕事は僕か!?いやいやちゃうちゃう!これは向こうの仕事や!!』

 

と矢継ぎ早に1人突っ込み。

 

『あそこにおるやつなにしてんねん!?』

 

『オレ、テレビに映るやつちゃうんか!?』

 

まぁともかく色々出てくる出てくる。笑

 

温泉いや油田を掘り当てたくらいドバドバ出てくるツッコミワード。

 

なんならその油田に火がついたくらいの大事故や!!俺がママチャリ乗ってるということがぁぁぁ!!大事故じゃぁぁぁ!!ぐらいツッコミを叫んでいました。ココロの中で。

 

 

しかしこの魂の叫びとは裏腹に、まぁこれが驚くほどなんの滞りもなく、スムーズ中のスムーズに本番を終えてしまいました。

 

僕はリハからの約2時間30分をまるで忠犬ハチ公のように、忠実な犬として。もとい仕事熱心で忠実なスタッフとして初の生放送という大仕事を全うしたのでした。

 

最後に記念撮影を。


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『なんでやねん!!!!!』

 

色々と思うところはありましたが最後は1番美味しいの僕やん!!という大阪人根性でちゃんと落としどころも見つけました。笑

 

まぁとにかく協力隊が活動を取材されることは多いだろうけど、まさか取材する側の1スタッフとして働く協力隊は少ないだろうからええ経験といえばええ経験でした。

 

しかし本音は可愛いアナウンサーと二人乗りがしたかったです。笑