行って来ました!幻のカツオを食べに!!
中土佐町でなんといっても有名なのはカツオ。
中土佐町にある久礼漁港は高知県内でもトップクラスのカツオの水揚げ量を誇る漁港。
さらに漁港の近くにはこちらの大正町市場さん以外にも水揚げされたばかりの新鮮なカツオを提供してくださる魚屋や飲食店があるんです。
この漁港→お店→お客さんの流れの時間が圧倒的に短時間なのが最大の魅力。なのでカツオのシーズンになれば山のように人が押し寄せる。
高知豆知識ですが、高知県の中でも特に西部がカツオは美味しいので本物を食べたいときは西部をオススメします!
さて。そんな中土佐町の久礼大正町市場に今回、お邪魔したのは幻のカツオを食べるためです。
一般的にカツオの旬というと
春先の初カツオ、秋口の戻りカツオの2パターン。
1年で2回、旬が訪れる魚として全国的にも有名です。
しかし、今は8月下旬。
この全国パターンの旬にはまったく当てはまらないこの時期。
これぞ。
カツオ大国高知でしか食べることができない。
地元消費でしか出回らない。
幻のカツオの旬が到来するのです。
それが
高知県では【しんこ】と呼ばれる幻のカツオ。
この時期になるとほんとに大袈裟ではなく高知県の西部に高知中から人が集まってんじゃないか?くらいの人が押し寄せる。当然、観光客もたくさんいらっしゃることでしょう。
またしんこの旬を祝って【しんこ祭り】なるものも開催されるんですがこれがもう長蛇の列。昨年は買えずに諦めたくらいです。
この【しんこ】の招待はというとカツオの子供。
体調は20センチくらい稚魚。こいつは実はめちゃくちゃ足がはやい。桐生祥秀、サニブラウン・ハキームといった奴等にひけをとらないくらい足がはやい(腐りやすい)。
朝釣ったら昼に食え!夕方釣ったら晩に食え!という漁師さんの格言があるほどで、実際に高知工科大学が研究した結果足がはやいことで有名なゴマサバよりも約2倍のスピードで劣化するそうだ。
なのでもう釣り上げられたものを現地ですぐに食べるよりほかない。
どうです?この超!超!超!限定の幻のカツオ。
ではじっくりとご紹介していきましょう。
見てくださいこれ。
正真正銘、店の外。
普通の道路の一角でおばあちゃんが手際よくやってます。
ぐーっと寄ってみると。
そうこれが【しんこ】です。
先程まで散々、幻の!!!とか言うてましたけどこの様子(笑)東南アジアのどこぞの国の大衆市場で見るような光景でしょ(笑)衛生面とかそのへん気にしてたら敗けです!!
それがある意味この高知の良さなんですよ。
この光景、僕が今日歩いてみただけでも4ヶ所くらいあり、おばあちゃんたちがしんこを綺麗に捌いてました。
僕はこのしんこを大正町市場内にあります名店【田中鮮魚店】さんでいただきました。
ほんとしんこ待ちの長蛇の列でお店は大忙し。なので臨時的に急遽、舗道に簡易テーブルとパイプ椅子を並べた席に案内されました。こういうのもけっこう好きなタイプだから全然、welcomeです。さぁ待ちに待ったしんこといよいよ対面です。
じゃん!!
すごい量でしょ?これは高知のご家族4世代で行って来ました。(出張中の奥さんを除く)
お義父さん、お義母さんがばっちりご馳走してくださいました。ありがたやー!!
中身は、カツオのたたき、生かつおの刺身、ウツボのたたき、しんこの盛り合わせ。
あっ。どれが肝心のしんこかわかりませんね。笑
これ。
写真左手の細かいみどりのつぶつぶが振り掛けられているこの魚こそが【しんこ】です。
そしてこの緑のつぶつぶが【しんこ】とは切っても切れない縁で結ばれている【ぶしゅかん】という柑橘類だ。
このぶしゅかん。しんこに合わす以外、僕はまだどんなものに使われているか知らない。もう【しんこ】に合わす以外、使い道ないんじゃないの!?くらいの認識。
ただし、この【しんこ】【ぶしゅかん】ペアは世界最高にいい仕事をしてくれる。あっさりした味わいとしっとりもっちりとした食味の【しんこ】に柑橘の爽やかな香りがプラスされ、ほんとにいくらでもいけちゃうくらい箸を進めてくれる。長年高知で愛されているこの組み合わせはまるで平尾昌晃&畑中葉子ですね。アーメン。
とにかくこの時期にしか食べれないと聞いたら食べたくなるグルメな人たちに告ぎます!!
絶対高知に来た方がええですよ!皆さんのご来高、お待ちしています!!
<久礼大正町市場の場所>