飲食店の始め方について、【覚悟】ということについて僕なりの考えをここへ綴っていこうと思います。
コロナウイルスで飲食店の存続が危ぶまれている。
僕の古巣、大阪では福島区にある3つ星レストラン『HAJIME』の米田シェフらが中心メンバーになり、飲食店救済の署名活動を行い、政府に訴えかけてくださっていたりする。
今、僕は行政側の立場にいますが『やれ、補助金だ!』『やれ、給付金だ! 』と言う話が毎日のように上がっているがようやくお国からの概要ができはじめたばかり。
概要を読んでみてもセーフティネット4号、5号。。。
前年対比50%減。。。
非課税世帯。。。
細かいし、対象になるの?ならないの?
などなど。。。
というか補助金や給付金を困ってる人に届ける前に廃業しちゃうお店でてくるよ。
困ってる人を救済する法案がそんなノロノロやっててどうすんの??って正直、思う。
本末転倒。
そんな中、もし、今、自分が飲食店を経営していたらということをよくよく考える。
当時の僕のお店は地下にあり、狭い店内だった。
そうそれはいわゆる絶対避けましょう【3密】のド典型なお店だ。
そんな状況なのでおそらく休業してただろうと思う。
もしくはテイクアウトだけ。。。ん~。。。付け焼き刃ではそれもほとんど収入が見込めないだろうしなぁ。。。
いややっぱり休業してただろうなぁ。
そうなると持ちこたえて3ヶ月~半年くらい。
もちろん、家賃交渉やその他諸々、手を尽くした上での話。
これがおそらく自分のお店の現状。
厳しい。。。あまりにも厳しい。。。
先の見えない中、コロナ騒動が半年続けば廃業確定。
もちろん、国の援助や金融機関の融資などが今よりもっとスムーズに進み、さらに手を尽くせば延命、もしくは再起は可能だろう。
しかし、どどの詰まり、最後は自分でなんとかするしかないのだ。
それが社長。自営業。フリーランス。
飲食店オーナーさんの中には、他に事業をやっていたり、資産運用をしたりして、他の収入のある方は当然、持ちこたえられる可能性はあるんだろうが、僕なんかは飲食だけしかやってなかったので本業以外に収入はない。
備えあれば憂いなし。
とは言うもののそんな潤沢な備えをみんながみんな持っているんだろうか?
飲食を始める方にこんな不測の事態まで考慮に入れて始めなさい!なんて言うつもりはありません。
しかし、確実に言えるのはこんな状況でも自分でなんとかするしかない!ってこと。
昨日も電話で大阪の異業種の経営者さんとお話ししました。今は直接的なコロナのあおりは受けていないというものの1ヶ月先の仕事はまったくの白紙。
先の見えない中、みんな踏ん張って、頑張って、なんとかしようと必死。
この覚悟。
この確固たる覚悟が大事。
『一番苦しいときこそ他人を頼るな。自分で切り開くしか道はない。』
というある経営者の言葉がある。
僕がまだお店を経営してたとき、ほんとにほんとに辛くしんどい時があった。人に裏切られ、お金が無くなり、どうしようもなくて負のオーラで飲み込まれそうになったとき僕はこの言葉に救われました。
必死にもがいてもがいてもがいて、どうにかこうにか危機を脱出することができた。
もちろんたくさんの人に助けてもらったし、あのとき助けていただいた人たちへの感謝は今でも忘れない。
他人にまったく頼るな!ということじゃない。
僕1人じゃなにもできないけど自らが立ち上がり、奮い立つことが大切なんだと。熱意だけは誰よりも持つこと。
そうすれば必ず助けてくれる人はいる。
あぁこういうことなんだなぁ。と。
おこがましいことは甚だ承知だが、経営の真髄というものがほんの一端、わずか数ミリかもしれないがわかった気がした。
前代未聞の危機を前にしても決して折れない『覚悟』を持った人たちが今、闘っている。心から応援したい。なんとかしたい。
そして早く、1日も早くこの状況が好転することを切に願っています。
覚悟を持って経営に挑む!!コレに尽きると思います。