高知で田舎暮らし始めましたブログ

大阪生まれ大阪育ち。生粋の大阪人。そんな僕が念願の田舎暮らしのため家族を連れて高知県へ移住。その中で思うことをつらつらと書いていく田舎暮らしブログ。

旨味爆発!今までの鶏肉の常識を覆す幻の鶏を食す。


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長い長い自粛生活の中、ほんとに久し振りにちゃんとした外食にいってきました。

 

 

今回は幻の鶏と言われている『土佐ジロー』を食しに行って来ました。

 

 

『土佐ジロー』は生産量も極めて少なく、原種に近い鶏でとにかく小振り(取れるお肉が少ない)で育てるのに手が掛かるということで【幻の鶏】と言われるようになった鶏。

 

 

今回は山の奥の奥の奥。

 

 

とにかくスゲー遠いところまで行って来ました。

 

 

僕の家からだと約1時間の道のり。

 

 

国道から山道へ入っていくとそこはもうすぐに秘境。


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対向すら出来ない激細な一本道。

 


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ガードレールもあるとこないとこまだらでもちろん下は崖。

 

 

落石注意の看板が何枚も掲げられている通り、道路にはコブシほどの石がゴロゴロ。

 

 

携帯電波、地デジなんてもんも入らない道中。

 

 

笑。

 

 

いいです!この感じ。笑。

 

 

すんげー田舎の道程を30キロ前後で走ってるにもかかわらず『こわい!スピード落とせ!』と後ろからの奥さんのお門違いな訴え。

(だいぶゆっくり走ってますよ。あんまりうるさく言うなら。。。運転する?)

 

 

向かう道中ボロボロの2坪?くらいの倉庫小屋みたいなのを指差して『ポツンと一軒家や!あんな小さいところにどんな人が住んでるんやろ?』という人間が住んでる家と朽ちた小屋の区別もつかない助手席に座る長男坊の疑問。

(今度、人が住む家に必要なものを教えてあげるからね。)

 

 

『悟空の服が着たいー!』と、この長い自粛生活のなかで奥さんが作ったお手製のドラゴンボール孫悟空が着ている山吹色の道着の衣装を外出するたびに着たいと駄々をこねるチャイルドシートにくくりつけられた次男坊の叫び。

(その衣装で外に出ていいのは都会のハロウィンパーティーUSJだけだから。)

 

 

そんな車内での皆さんの自由な会話を右から左へ無心でいなしつつようやく到着しました。

 


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はたやま夢楽さん。

 

こちらは高知では超有名な土佐ジローの生産者さんが手掛けるお食事と宿泊ができる施設。

メディアに出ることも多数でたくさんの芸能人も来られてるみたいで店内の壁一面サインや写真でいっぱいでした。

 

今回はお昼にお邪魔しましたのでお食事のみ利用させていただきました。

 

 

名物は土佐ジローの炭焼き。

 

店主さん自ら丁寧に焼き上げてくれます。

 

他にも胃袋を刺激するメニューも。

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さぁさぁ注文!注文!

 


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たまごの味を全面に押し出した玉子焼き。土佐ジローは肉よりも卵のほうが先だって有名です。

 


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ゴロゴロと切られたからあげ。ザクッとジューシーな唐揚げは口のなかで肉汁がダダモレます。長男坊がほぼ完食。

 

 


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胸肉のたたき。これが胸肉か!?と思うほどジューシーすぎる味わい。噛めば噛むほど旨味が出てくる出てくる。口のなかが旨味の汁でいっぱいになります。こちらも長男坊が8割食べてしまいました。笑。

 

 

ここからは怒涛の炭水化物ラッシュ。

 


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親子丼。当然ながら土佐ジローの肉と玉子をふんだんに使った最強の親子丼。こりゃずりーわ。今まで史上最高の親子丼でした!

 

 


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シンプルイズベスト。見た目は小振りな土佐ジローの卵ですが割ってみると黄身の割合が大きいのでしっかり濃厚な味わいを感じれる卵です。

 


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土佐ジローの鶏ガラで出汁をひいたという極上の透き通ったスープ。。。これはもう神が降臨しましたよ。優しすぎるほど優しいスープ。いくらでも飲めちゃう飲み過ぎ注意スープですわ。

 

 

そしてそしてメインディッシュの炭焼き。。。




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大きな大きなお皿にさまざまな部位が並べられもちろん見たことない食べたことないもんもちらほら。

 

 

もう見た目で完全に持っていかれました。

 

 


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ひとつひとつ丁寧に店主さんが炭焼きしてくれます。

 

余り焦げ目を付けすぎずこまめにひっくり返しながら焼くのがポイントだそう。こんな焼き方もあるんやなぁと固唾を飲んで待っていました。

 

 

ようやく焼き上がりを終えた先発の【もも】様がお口の中へ。。。

 

 

じゅわぁ。

 

 

じゅじゅじゅわぁぁぁぁ。

 

 

 

 

旨味の波が口のなかで大暴れ。

 

 

塩を施しただけのシンプルな味付けなのにこうも旨味があふれでてくるもんなのか!?

 

 

全然、脂っぽさはなくただただ旨味だけが口を覆い尽くします。

 

 

うまい。。。

 

 

後はもう野となれ山となれ状態でどんどん食べ進めるのみ!!

 

 

白子なんて初めて食べましたがプチっと皮がはじけると中からとろりと濃厚なお味が病み付きになりそう。

 

 

とさかはコラーゲンたっぷりのプリンプリンの食感。これはまさに珍味。

 

 

皮なんてパリパリに焼いたやつしか食べたことなくないですか?

そうじゃないんですよ!この皮は。じっくりと焼き上げた皮はまるで肉!いや皮なんですけどね。笑。

とにかく今までの皮はなんだったんだ?と思うような皮なの。笑。

 

 

なぜこんなにもうまいのかということを炭焼きの時に店主さんがご説明くださいました。

 

 

通常50日ほど肥育して出荷されるブロイラーの鶏と違い、土佐ジローは150日もかけて肥育するんだそうです。これを【長期肥育】といいます。

 

水がキレイ、空気がキレイ、エサのこだわりはもちろんのこと、小柄で動き回る土佐ジローの運動量を考え、飼育小屋大きさを決めて健康的に育てているそうです。

 

 

皆さん!ここですよ!この【長期肥育】ってのがお肉が美味しいポイントの1つです。

 

 

これは牛も豚も鶏も同じ。

僕が大阪で取り扱っていた和牛や銘柄豚はどちらと肥育期間にこだわったすなわち【長期肥育】されたものでした。この美味しさに出会ってしまってからはもう離れれませんでしたね。お客様からも大好評で仕入れる度に完売御礼でした。

 

 

じっくりと家畜に無理させることなく育て上げるこの【長期肥育】こそ本来の美味しさを引き出す鍵なのです。このワードに注目してお買い物したり、外食したりしてみてください。素敵なお肉ちゃんたちとの出会いが訪れるはずです。

 

 

と話は脱線しましたがとにかく土佐ジローを余すことなくお腹がはち切れんばかりにいただきました。

 

 

お腹はいっぱいですが本当にしつこさやくどさがなくさっぱりした満腹感とでも言うんでしょうか。とにかく僕のようなおじさんには優しいお食事となりました。

 

 

ご馳走様でした。

 

 

 最後に今回、お食事させていただきました【はたやま夢楽】さんの場所を。

ちなみに道中は携帯も使えませんでしたがここではばっちり使えましたのでご心配なさらず。県外からお越しの方は泊りできたほうがいいかもしれません。