こんばんわ。
高知県で古民家暮らしを始めたべっちゃんです。
前回、基礎編で超肉体労働を強いられたべっちゃんですがいよいよ上物を作っていくお話を今日は綴っていきたいと思います。
まずは材料調達。
今回の材料調達の経路は2か所あります。
まずはひとつ目。
高知県西部にある仁淀川町で大工さんをされていた方が、仕事場にもう使わなくなった木材がたくさんあるので取りに来てくれるなら全部あげるよ~というお声をかけていただいきました。めっちゃラッキー!!
軽トラを1時間ほど飛ばして現場に到着。
。。。こっこっ。。。ですか。。。???
もはや廃墟と言っても過言ではないじゃないですか!?!?!?!?(←だいぶ失礼かも)
あまりの現状に戸惑いながらも、聞けばもう何年もそのままで放置されていたそうで、まぁそれなら仕方ないかと納得。
おそるおそる仕事場の中に入ってみると。。。
見渡す限り 木、木、木。
この中からウッドデッキ作りに使えそうな木材をいただいて帰ります。
他のお宝もたくさんゲットさせてもらったのでその辺は今後のDIYに使っていこうと思ってますのでお楽しみに。
これで、軽トラ2往復分の木材調達に成功しましたがべっちゃん家のウッドデッキ作りにはまだまだ材料が足りません。
後は買うしかない!!
前回、薪棚を作成した時に購入させていただいた、木材業者さんから仕入れることになったんですがある問題が浮上しました。。。
今、巷で話題のウッドショックです。
コロナの影響で中国やアメリカでバンバン家が建てられ、世界的に木材の価格が急上昇しているというあのウッドショックが高知にも当然、やってきておりまして。。。
現に1週間単位で材木がドンドン値上がりし、在庫確保がかなり難しい状況で担当さんと何度もやりとりしてようやくゲットすることができた次第です。
高知って森林面積の割合86%かなんかで全国1位。
なのに外国の木材が入ってこないにしても自前の木があるだろうに供給できなくなったりするんやなぁと素人は考えてしまいます。まぁ僕なんかが知らない色々なことがあるんだと思います。
とにもかくにもこうして今回は2か所から材木を調達することができました。
購入分は普段よりも費用はかかってしまいましたが4寸角材などの太い木材は無料でいただけたのでこのウッドショックの状況下の中、トータル的に費用を抑えられましたね。
ただ、これから木材仕入れて大規模なDIYをする方は要注意しておかないといけませんね。ほんとめちゃくちゃ価格が高騰してますから。
でもまぁ僕もそうですがこの材木価格が高騰真っ最中の中でなぜ、DIYするんだというご意見はなしでお願いします(笑)
DIYなんてもんはやりたいときにやる!!ってのが醍醐味ですから(笑)
さて、材料も揃ったし、いよいよこの材料を加工していくわけですが今回も助っ人の干し柿さんが来てくれました!!パチパチ。
干し柿さんが以前、参戦くれた『薪棚作り』の記事も貼っておきますね。
我々がまず最初に取りかかったのはウッドデッキの枠組み作りです。いきなり完成形の写真をお見せします!
基礎編で作ったコンクリート柱と家側にはホームセンターで購入してきたコンクリート束を設置してその上に、枠組みを置いていきます。
(この後、座彫りしすぎなことに気付く。笑)
よくよく見ていただければわかると思いますがただおいてあるだけではなく、様々な木材加工を施しました。
大引きかける蟻組み
根太を掛けるための溝
かけ継ぎ
これらはもちろん全部、基本的にはノミで掘っていきます。
この作業が非常に大変で4寸(120cm)の角材をノミを使って数ミリ削るというような繊細な作業。これをこの夏の炎天下の中、進めていくわけ。
それはもう地獄の拷問という言葉が相応しいほどの過酷さです(笑)
何日もかけ、ようやく『大引き』と『根太』をかけ終わりました!!
次は屋根を作っていくんですがこの頃が6月末。
ちょうど協力隊の有給消化も終わり、卒業することになってしまいます。つまり、どっぷりDIYする時間がなくなってしまったのです。それがなにより辛かった。。。
しかし、この頃からこのウッドデッキ作りに助っ人がたくさん現れだしたのです。
朝早くから作業している僕と干し柿さんを見てご近所さんが手伝ってくれることになったり、干し柿さんのお友達が手伝いにきてくれたり、みんな60歳オーバーのおじいちゃんたちが大集合。
おじいちゃん同士も初めましてなのに、作業を進めていくに連れてすっかり仲良しに。
ミルで豆をひくタイプの本格的なコーヒーを持参するおじいちゃん。
お菓子なんかをつまみながらべっちゃん家の庭でみんなでカフェタイムを楽しんだり、作業をさっさと切り上げてみんなで海へヨットに乗りに行ったりとなんかみるみるうちにみんな仲良くなってべっちゃん家がおじいちゃんたちが集まるサークル活動の拠点のようになっていきます(笑)
そんなおじいちゃんたちがめちゃくちゃ活躍してくれます!
(トリマーをかけて塗装してもらってる様子)
(みんなめいめいに作業中)
(ウッドデッキに柱を付けて屋根を組んでる様子)
おじいちゃんたちがドンドン張り切ってくれまして、僕が仕事でいないときも皆さんが集まって作業を進めてくれるので、僕ももう家の鍵を預けて、トイレはもちろん、冷蔵庫のもんは勝手にとってもらってオッケー!!ですってな感じで解放してました(笑)
最初の頃は朝9時頃に集合して作業を開始してたんですがドンドン早くなって朝6時30分に。あのーまだべっちゃん家族寝てる時間ですけど。。。(笑)
ついこの前まで知らん人だったのにいろんな人が我が家のために力をかしてくれます!!
おじいちゃんたちの紹介はここまでにして作業を進めていきます!
屋根と柱の設計図を公開。
これを設計図に現場で寸法を合わせて切っていきます。
写真にすると一瞬ですがこの屋根にも様々な加工を施してるんですよ。めっちゃ時間かかるやつ。
これはホゾを掘るための墨付け用の道具。
これで印をつけてひたすら掘っていきます。
こんな具合に。
この屋根を作る作業は非常に細かい仕事があって大変でしたが何度もいいますがおじいちゃんたちが朝6時30分から作業に来てくれるもんだからスピーディーに立ち上がりました。
この立ち上がった柱たちにも細かい仕事をしてるんでご紹介。
これ『込み栓』っていうんですが横から打ち込むことによって抜けなくなるんです。
こんな細工を繋ぎ合わせた木と木すべてに施しました。
さて、ここからは床張りと屋根付けを同時進行で進めていきます。
屋外で使用するのでここではステンレスのコースレッドを使います。
三寸角材を追っかけ継ぎ手という方法で繋ぎ合わせて一本の垂木にしていく様子です。
もちろん初めての挑戦。
こんな風に繋ぎ合わせて真ん中の穴の部分に栓を打ち込みます。
すると両側に広がってガッチリ決まるという加工です。
ちょっと話がマニアックすぎておもしろおかしく書けないです(笑)
おそらく素人DIYにしてはけっこう本格的にやってるほうだと自負してます(笑)
屋根の勾配は2寸勾配(傾き加減)にして設置。
屋根材はクリアーのポリカにしました。
この屋根の垂木や柱にブドウを這わせてパーゴラにもするのでできるだけ太陽の光が入ってきたほうがええかと思いまして。
これが完成形です。
(斜めから)
(正面)
(屋根)
(床)
(べっちゃん足)
製作期間約2ヶ月にわたる超大作がここに完成しました。パチパチ。
ほんと大変すぎたので出来上がったときは感動しました(笑)
いろんな人が携わってくれて出来たこれまたええ思い出になるお家に仕上がりました!
ここにテーブル作って、ハンモック吊って、コールマンのインフィニティチェアー置いて。。。やりたいことが膨らみます!!
最後に費用のことなんかも書いていこうかなぁと思ってますのでしばしお待ちを。